事業内容
フジクラ株式会社およびそのグループ企業は、エネルギー・情報通信、電子電装・コネクタ、不動産の3つの主要事業セグメントを通じて、幅広い製品の製造、販売、サービスを提供しています。エネルギー・情報通信事業部門では、電力ケーブル、通信ケーブル、アルミ線、被覆線、光ファイバ、光ケーブル、通信部品、光部品、光関連機器、ネットワーク機器、工事などを手掛けています。このセグメントには、フジクラ本社を含む国内外の多数の子会社が関与しています。
電子電装・コネクタ事業部門は、エレクトロニクス事業部門と自動車事業部門に分かれており、プリント配線板、電子ワイヤ、ハードディスク用部品、各種コネクタ、自動車用ワイヤハーネス、電装品などを提供しています。このセグメントもフジクラ本社をはじめ、国内外の子会社が担っています。
不動産事業部門では、不動産賃貸などを行っており、フジクラ本社がこのセグメントの事業活動を支えています。また、「その他」のカテゴリーでは、新規事業などが含まれ、フジクラ本社および国内外の子会社が関わっています。
フジクラグループは、これらの事業を通じて、多岐にわたる産業分野において、技術力と製品力を活かしたサービスを提供し、グローバルな市場での競争力を高めています。
経営方針
フジクラ株式会社は、2025年中期経営計画を策定し、持続的成長フェーズに踏み出しています。同社は、情報インフラ、情報ストレージ、情報端末の3つの分野に焦点を当て、顧客価値の創造と社会貢献を目指しています。これらの分野において、情報通信事業部門、エレクトロニクス事業部門、自動車事業部門を基軸とし、適時適切な事業ポートフォリオマネジメントを通じて高収益企業を目指します。また、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みとして、超電導技術などの事業化を推進しています。
具体的な戦略として、情報インフラ分野では、光配線ソリューションビジネスに注力し、日本、米国、英国での深耕と欧州やアジアでの市場・顧客開拓を進めます。情報ストレージ分野では、データセンタ向けの高速大容量データ通信に適した光配線ソリューションビジネスを中心に展開します。情報端末分野では、コネクタや電子ワイヤ、各種センサ類などのユニークかつ付加価値の高い製品を活かし、新市場・新顧客の開拓を目指します。
資本政策においては、将来の成長に向けた事業投資・戦略投資の実行、財務体質の強化、株主還元のバランスを図り、資本効率を重視した経営を実行します。連結配当性向30%を基本とする方針を掲げています。
フジクラは、これらの戦略を通じて、企業価値の向上と持続的成長を目指しています。同社の技術力と製品力を活かし、グローバル市場での競争力を高めることで、豊かな社会づくりに貢献していく方針です。