事業内容
エヌアイシ・オートテックは、アルファフレーム部門、装置部門、商事部門の3つの事業セグメントを持つ企業です。アルファフレーム部門では、アルミニウム合金製構造部材を使用した「アルファフレームシステム」の開発、設計、製造、販売を行っています。このシステムは、FA装置やクリーンブース、マシンカバーなど様々な構造体に対応可能で、溶接不要でボルトのみで組立可能なフレキシブルな構造部材です。また、同部門では、顧客のニーズに合わせた専用フレームの提案も行っています。
装置部門では、「アルファフレームシステム」を使用したFA装置やクリーンブース、その他関連機器・システムの開発、設計、製造、販売を手掛けています。この部門は、自動車関連分野をはじめとする幅広い業種に対し、洗浄、検査、搬送、梱包などの要素技術をベースにした製品提供を行っています。
商事部門では、上記2部門のメーカー機能を活用し、工場等の製造設備導入提案営業及び工業生産財の取扱いを行っています。主要な取扱商品には、工業用砥石、鑢、工具・ツールなどの消耗品があり、これらはリピート受注が多いことが特徴です。また、装置部門と連携し、同社製品を活用した製造設備の導入提案営業を行い、多種多様な顧客ニーズに応えています。
エヌアイシ・オートテックは、これらの事業を通じて、機械・装置の基礎フレームやFA装置、工業生産財の販売など、幅広い分野で技術とサービスを提供しています。
経営方針
エヌアイシ・オートテックは、技術革新と市場の変化に対応するため、新たな中期経営計画を策定し、その実行に向けた成長戦略を推進しています。同社は、「モノづくりを通じて社会の発展と創造に貢献する」という経営理念のもと、顧客満足度の向上、社員の自己実現機会の提供、企業努力による株主価値の向上、地域社会との良好な信頼関係の構築を基本方針として掲げています。
経営環境の変化に対応し、2023年3月期を新しいFAシステムの「開発元年」と位置づけ、2023年3月期から2025年3月期にかけての新たな中期経営計画を策定しました。この計画では、技術革新により形成される新たなマーケットへの対応、および高度なクリーンルームやFA関連機器・装置のニーズに応えることを目指しています。
具体的な成長戦略として、エヌアイシ・オートテックは、マーケットイン思考に基づく顧客満足度の向上、企業ブランディングの確立、生産性向上のためのデジタライゼーション推進、技術革新への取り組みを重点領域としています。これらの戦略を通じて、同社は「Only One企業」としての地位を確立し、アルミフレームの専門メーカーおよびFA装置メーカーとしての強みを活かした事業展開を図っています。
また、販売戦略の強化、開発力の強化、生産体制の強化を優先的に対処すべき課題として挙げ、これらの課題に対応することで、中期経営計画の達成を目指しています。エヌアイシ・オートテックは、これらの成長戦略と課題への取り組みを通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を追求しています。