東邦チタニウム【5727】 プライム(内国株式)

金属チタン事業(スポンジチタン、チタンインゴット等)、触媒事業(プロピレン重合用触媒等)、化学品事業(超微粉ニッケル、高純度酸化チタン等)を展開。

東邦チタニウム【5727】 プライム(内国株式)

金属チタン事業(スポンジチタン、チタンインゴット等)、触媒事業(プロピレン重合用触媒等)、化学品事業(超微粉ニッケル、高純度酸化チタン等)を展開。

事業内容

東邦チタニウムは、金属チタン事業、触媒事業、化学品事業の3つの主要な事業セグメントを持つ企業です。金属チタン事業では、スポンジチタン、チタンインゴット、高純度チタン、チタン加工品の製造と販売を行っています。このセグメントには、東邦チタニウム自身のほか、トーホーテック株式会社、Toho Titanium America Co.,Ltd.、Toho Titanium Europe Co.,Ltd.、日鉄直江津チタン株式会社、Advanced Metal Industries Cluster and Toho Titanium Metal Co.,Ltd.が含まれます。

触媒事業では、プロピレン重合用触媒などの触媒製品を提供しており、東邦チタニウム、Toho Titanium America Co.,Ltd.、Toho Titanium Europe Co.,Ltd.がこのセグメントに関与しています。

化学品事業では、電子部品材料として超微粉ニッケルや高純度酸化チタンを製造、販売しています。この事業には、東邦チタニウムと東邦マテリアル株式会社、Toho Titanium Europe Co.,Ltd.が参加しています。

東邦チタニウムは、ENEOSホールディングス株式会社とその子会社であるJX金属株式会社の傘下にあります。ENEOSホールディングス株式会社は、エネルギー事業、石油・天然ガス開発事業、金属事業を行う子会社及びグループ会社の経営管理などを手掛けています。JX金属株式会社は、非鉄金属事業を主な事業内容としています。これらの関連会社との連携により、東邦チタニウムは幅広い事業展開を行っています。

経営方針

東邦チタニウムは、チタンと関連技術の可能性を追求し、持続可能な社会の発展に貢献することを経営理念としています。同社は、安全とコンプライアンスを最優先し、変革と創造を実践し、ステークホルダーとの信頼・共生関係を築くことを行動基本方針として掲げています。経営環境の変化に対応し、2030年の目標達成に向けたキャッチアップ戦略を立案し、2023-2025年度中期経営計画を策定しています。特に、サステナビリティに関する取り組みを全社的な共通課題として強化し、「ESG経営の推進」を新たな基本テーマに加えています。

同社は、金属チタン事業、触媒事業、化学品事業、そして新規事業の4つのセグメントにおいて、それぞれの課題と施策を明確にしています。金属チタン事業では、航空機向けの需要に対応するための生産量引上げや生産能力増強に取り組んでいます。触媒事業では、ポリプロピレンの需要拡大に対応するための生産効率化と増産を目指しています。化学品事業では、小型・大容量MLCCに対応できる超微粉ニッケルの供給体制の構築に努めています。新規事業では、PEM水電解水素製造装置の陽極側拡散層として活用されるチタン多孔質体の事業化に向けた準備を進めています。

中期経営計画の最終年度である2025年には、売上高1,200億円、営業利益130億円、自己資本利益率(ROE)13%を目指しています。これらの目標達成に向けて、資本効率の向上を最も重要な経営指標と位置付け、改善を図っています。同社は、より長期的な視点で企業経営に取り組み、「100年企業」を意識した経営を目指しています。