三井金属鉱業【5706】 プライム(内国株式)

機能材料、金属、モビリティ、その他の事業を展開し、電池材料、銅箔、排ガス浄化触媒、伸銅品などの製造・販売を手がける。

三井金属鉱業【5706】 プライム(内国株式)

機能材料、金属、モビリティ、その他の事業を展開し、電池材料、銅箔、排ガス浄化触媒、伸銅品などの製造・販売を手がける。

事業内容

三井金属鉱業は、機能材料、金属、モビリティ、その他の事業の4つの主要セグメントを持つ多角的な事業を展開しています。機能材料部門では、電池材料(水素吸蔵合金など)、機能粉(電子材料用金属粉、酸化タンタルなど)、銅箔(キャリア付極薄銅箔、プリント配線板用電解銅箔など)、スパッタリングターゲット(ITOなど)、セラミックス製品の製造・販売を行っています。金属部門では、亜鉛、鉛、銅、金、銀の製造・販売および資源リサイクル事業を展開しています。

モビリティ部門では、排ガス浄化触媒、自動車用ドアロック、ダイカスト製品、粉末冶金製品の製造・販売を手掛けています。その他の事業としては、伸銅品、パーライト製品の製造・販売、各種産業プラントエンジニアリングなどを行っています。

これらの事業は、三井金属鉱業およびその子会社77社、関連会社12社によって支えられており、グローバルに事業を展開しています。主な関係会社には、日本イットリウム株式会社、台湾銅箔股份有限公司、Mitsui Copper Foil (Malaysia) Sdn. Bhd.などがあります。これらの事業を通じて、三井金属鉱業は多岐にわたる製品を提供し、さまざまな産業分野に貢献しています。

経営方針

三井金属鉱業は、2022年度を初年度とする3年間の中期経営計画「22中計」を策定し、その実行に取り組んでいます。この計画では、社会的価値と経済的価値の向上を目指す統合思考経営を本格的に導入し、持続可能な企業への変革を進めています。具体的には、環境影響、社会関係資本、人的資本、ビジネスモデル・イノベーション、リーダーシップ・ガバナンスの5つの観点から事業の機会とリスクを評価し、事業ポートフォリオの動的管理、社内外シナジーの追求、M&Aの活用、研究開発と市場共創の機能を持つ事業創造本部への資源投入に重点を置いています。

機能材料部門では、経済的価値実現に向けた事業機会拡大、環境貢献製品の創出、CO2排出量削減の加速などに取り組んでいます。金属部門では、リサイクルネットワークの確立や新たな金属・再生可能エネルギー資源の開発に努めています。モビリティ部門では、新製品・事業創出に向けた部門横断的な課題解決に取り組んでいます。また、事業創造本部では、新たな事業の持続的創造に向けて、事業機会の探索力と研究開発力の強化に努めています。

これらの取り組みを通じて、三井金属鉱業は統合思考経営への変革を遂げ、ステークホルダーと共に地球を笑顔にすることを目指しています。同社は、厳しい経営環境の中でも、中期経営計画「22中計」の戦略を変更せず、引き続き重点施策を実行していく方針です。