三菱製鋼【5632】 プライム(内国株式)

特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置の製造販売、運送・サービス等を展開。

三菱製鋼【5632】 プライム(内国株式)

特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置の製造販売、運送・サービス等を展開。

事業内容

三菱製鋼は、特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置の製造及び販売を主軸に展開している企業であり、これらに関連する運送・サービス等の事業も手がけています。同社グループは、三菱製鋼を含む子会社18社及び関連会社5社で構成されています。

特殊鋼鋼材事業では、炭素鋼、低合金鋼、ばね鋼、非調質鋼、軸受鋼、快削鋼、工具鋼、窒化鋼などの製造・販売を行っており、三菱製鋼室蘭特殊鋼㈱やPT.MSM INDONESIAなどがこのセグメントに含まれます。

ばね事業では、巻ばね、スタビライザ、板ばね、トーションバーなどの自動車・建設機械用補修部品・用品の製造・販売を行っており、MSSC CANADA INC.やMSSC US INC.など複数の海外拠点を有しています。

素形材事業では、特殊合金粉末、精密鋳造品、精密機械加工品などの製造・販売を手がけ、MSM (THAILAND) CO., LTD.がこのセグメントに属しています。

機器装置事業では、鍛圧機械、産業機械、鉄構品、環境リサイクル機器の製造・販売を行っており、三菱長崎機工㈱が主要な会社です。

その他の事業として、海上運送、貨物自動車運送、倉庫業務などを展開しており、菱鋼運輸㈱や菱鋼サービス㈱がこれに該当します。

これらの事業を通じて、三菱製鋼は多岐にわたる製品とサービスを提供し、産業界のさまざまなニーズに応えています。

経営方針

三菱製鋼は、特殊鋼鋼材、ばね、素形材、機器装置の製造及び販売を中心に事業を展開しており、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。同社は、2023年度から2025年度を対象とする中期経営計画を策定し、基盤事業の「稼ぐ力」の強化と戦略事業の「育成」に重点を置いています。この計画では、国内特殊鋼鋼材事業やばね事業の収益力強化、海外鋼材や商用車用板ばね、粉末・精密部品、環境関連製品などの戦略事業の育成を目指しています。

また、財務基盤の強化、カーボンニュートラルへの取り組み、人材投資など非財務関連の課題にも注力しています。特に、カーボンニュートラルの実現に向けた技術革新や、社会全体のCO2削減に貢献する製品の開発・販売に力を入れています。人材への投資による新たな価値の創造と生産性向上、イノベーションの促進も重要な戦略です。

三菱製鋼は、これらの取り組みを通じて、中長期的な企業価値の向上を目指しています。2025年度の財務目標として、売上高1,850億円、営業利益110億円、ROE8%を掲げており、非財務目標としては、エンゲージメントサーベイの得点向上やCO2削減(鋼材部門で原単位10%削減、他部門で総排出量75%削減)を目指しています。

これらの戦略的取り組みにより、三菱製鋼は「人を活かし、技術を活かし、時代の波に乗り続ける企業」を目指しています。同社の中期経営計画は、基盤事業の強化と戦略事業の育成を軸に、持続可能な成長と企業価値の向上を目指すものです。