タカヨシは、「安心と笑顔が広がる世界をつくる」というビジョンのもと、地域の生産者に新たな販路を提供するシェアショップ事業「わくわく広場」を全国で展開しています。この事業では、野菜・果実、弁当・惣菜・パン、加工食品、和洋菓子、調味料、花など、様々な商品を取り扱っており、生産者はこれらの商品を「わくわく広場」に出品しています。タカヨシは、店舗に出品された商品についての在庫リスクを負わず、売り場管理やレジ業務などの店舗運営を行っています。

同社の店舗は、8割以上がショッピングモール内にテナントとして出店しており、残りはロードサイド型の路面店としています。また、一部の店舗ではフランチャイズモデルを採用し、フランチャイジーからロイヤリティ収入を得ていますが、基本的には直営店舗が中心です。

2023年9月時点で、タカヨシは全国に166店舗を展開しており、そのうち141店舗がモール店、23店舗が路面店です。また、同社は「わくわく広場直売所会」に登録されている生産者数も28,615件に上り、地域の生産者にとって重要な販路となっています。

タカヨシの事業モデルは、生産者とお客様を直接つなぐプラットフォームとして機能し、生産者にとっては在庫リスクを負うものの、販売力のあるタカヨシの売り場を自らの売り場として利用できるメリットがあります。また、店舗運営はシンプルかつローコストであり、地域経済の活性化にも貢献しています。

タカヨシは、地域の生産者に新たな販路を提供し、地域経済の活性化に貢献するシェアショップ事業「わくわく広場」を全国で展開しています。同社の成長戦略は、店舗数の拡大と登録生産者数の増加に重点を置いています。これにより、流通総額の拡大を目指し、営業収益及び利益の増加を図っています。タカヨシは、店舗数の拡大に向けて、地域ドミナントの深化と未出店エリアへの拡大を戦略として掲げています。これにより、全国的な展開エリアの拡大とバランスの取れたドミナント化を進めています。

また、登録生産者数の増加に向けては、生産者にとっての収入機会の場としての魅力を高め、日本各地の生産者へのアプローチを継続することで、商品力の強化を目指しています。さらに、生産者が出品しやすい環境を整えることで、魅力的な商品が集まるプラットフォームとしての価値を向上させています。

タカヨシは、店舗運営においても、お客様が再訪したくなる店舗の運営を目指し、豊富な商品数とその魅力を訴求し続けることを重視しています。また、店舗で取り扱う商品及び売り場の安全性・遵法性の確保、人財の確保、新規登録生産者の獲得、生産者の販売増加に向けたサポートの充実など、事業上及び財務上の課題にも積極的に取り組んでいます。

このように、タカヨシは、店舗数と登録生産者数の拡大を通じて、流通総額の増加を目指し、地域経済の活性化に貢献することを成長戦略として推進しています。