事業内容
網屋は、サイバーセキュリティ製品やサービスを自社開発し、製造・販売する総合セキュリティプロバイダです。サイバー攻撃の巧妙化に伴い、セキュリティは経営上の重要課題となっており、特に中堅・中小企業ではセキュリティ対策の最適化が課題です。網屋は、セキュリティの自動化を通じて、高水準のセキュリティを提供することをビジョンに掲げています。
同社の事業セグメントは、「データセキュリティ」と「ネットワークセキュリティ」の二つに大別されます。「データセキュリティ」事業では、自社開発のセキュリティ製品を販売する「セキュリティプロダクト事業」、サイバー攻撃対策をサービスとして提供する「セキュリティサービス事業」、セキュリティエンジニアや各階層向け教育・訓練を提供する「セキュリティ教育事業」があります。特に、セキュリティプロダクト事業では、ALogシリーズを提供し、ログデータの自動変換特許技術を活用しています。
「ネットワークセキュリティ」事業では、ネットワークインフラをクラウドで提供する「ネットワーククラウド事業」と、お客様の要件に沿ったネットワークインフラを個別設計する「インテグレーション事業」があります。特に、「Network All Cloud」サービスは、ゼロトラストネットワークに対応し、ICT環境をリモートで構築・運用する新しいソリューションを提供しています。
網屋は、セキュリティ課題に対してワンストップで対応できるサイバー集団として、セキュリティの総合プロバイダ事業者を目指しています。
経営方針
網屋は、顧客が抱えるセキュリティ課題に対して包括的な解決策を提供する総合セキュリティプロバイダとして位置づけ、セキュリティの自動化を通じて社会に貢献することを経営方針としています。同社は、サイバー攻撃の巧妙化とその脅威の増大、テレワークの普及に伴うセキュリティ対策の必要性の高まりを背景に、セキュリティビジネスの市場が長期的に伸長すると予測しています。
中期経営計画では、既存事業の成長とセキュリティの総合企業としての事業規模の拡大を目指しています。売上高、営業利益、売上高成長率を重要な経営指標とし、リカーリングモデルに基づくストック売上の割合を重視しています。
経営戦略として、データセキュリティ事業では、クラウド版ログ管理製品「ALog Cloud」の販売強化、サブスクリプション料金体系への移行、セキュリティサービスの包括代行サービスの強化、セキュリティ教育事業の開始を挙げています。ネットワークセキュリティ事業では、テレワーク用VPNの販売強化、無線LANサービスの販売強化、運用代行サービスの強化、ゼロトラストネットワーク対応の強化を推進しています。
これらの戦略は、サイバーセキュリティの重要性が高まる中、網屋がセキュリティ課題に対してワンストップで対応できる総合セキュリティプロバイダとしての地位を確立し、事業の拡大を図るためのものです。