事業内容
インフロニア・ホールディングスは、建築、土木、舗装、機械、インフラ運営など多岐にわたる事業セグメントを持つ大手建設グループです。
建築事業では、集合住宅や工場・物流施設の建設工事を中心に展開しています。子会社の前田建設工業や関連会社の東洋建設が主に担っており、一部の工事や資材調達を関係会社に発注しています。
土木事業では、橋梁やトンネルなどの建設工事を行っており、建築事業と同様に前田建設工業や東洋建設が中心的な役割を果たしています。
舗装事業は、舗装工事やアスファルト合材の製造・販売を手がけており、前田道路が中核を担っています。
機械事業では、建設機械の製造・販売およびレンタル事業を展開しており、(株)前田製作所が主要な事業会社となっています。
インフラ運営事業は、再生可能エネルギー事業やコンセッション事業を中心に展開しています。子会社の愛知道路コンセッションや仙台国際空港、愛知国際会議展示場などが空港や道路、工業用水の維持管理・運営を行っています。
その他の事業では、リテール事業、建設用資材製造・販売、ビル管理、不動産事業など、幅広い分野に取り組んでいます。(株)JM、フジミ工研(株)、(株)エフビーエス、光が丘興産(株)などが主要な事業会社となっています。
同社は、建設事業を中核としつつ、インフラ運営やその他の事業にも注力することで、事業ポートフォリオの多様化を図っています。グループ各社の連携により、シナジー効果の創出にも取り組んでいます。
経営方針
インフロニア・ホールディングスは、建設事業を中核としつつ、インフラ運営やその他の事業にも注力することで、事業ポートフォリオの多様化を図っています。
同社は、「どこまでも、インフラサービスの自由が広がる世界。」の実現をビジョンに掲げ、「インフラストラクチャー・ビジネスの既成概念に挑み、イノベーティブなアイデアで世界中に最適なサービスを提供する。」を果たすべき使命と定めています。
中期経営計画「INFRONEER Medium-term Vision 2024」では、「生産性改革」「新たな収益基盤の確立」「体質強化・改善」の3つの戦略的な柱を掲げ、2024年度の目標として、売上高8,750億円、営業利益590億円、純利益400億円を掲げています。また、自己株式の取得も積極的に行っています。
さらに、中長期経営計画「INFRONEER Vision 2030」では、2030年度の目標として、営業利益1,000億円以上、ROE12%以上、配当性向30%以上を設定しています。同社は、マルチステークホルダーに対する付加価値の適切な分配を通じて、持続的な成長を目指しています。
経営環境としては、国内の建設市場の縮小や人手不足、デジタル化への対応、地球環境問題への取り組みなど、さまざまな課題に直面しています。同社は、これらの課題に対応すべく、グループ全体でのシナジー創出、生産性向上、新たな収益基盤の確立、ガバナンス強化などに取り組んでいます。