事業内容
栗本鐵工所グループは、栗本鐵工所を中心に子会社20社及び関連会社1社で構成されており、ライフライン事業、機械システム事業、産業建設資材事業を主軸に事業活動を展開しています。ライフライン事業では、主に栗本鐵工所が製造販売を行い、一部は連結子会社の栗本商事株式会社、ヤマトガワ株式会社、北海道管材株式会社が特約販売店として販売しています。機械システム事業は、栗本鐵工所が主に製造販売を担当しています。産業建設資材事業においても、栗本鐵工所が主に製造販売を行い、一部は栗本商事株式会社が特約販売店として販売しています。
連結子会社には、栗本商事株式会社がダクタイル鉄管・軽量鋼管その他の販売、クリモトロジスティクス株式会社がダクタイル鉄管他の運送業務、ジャパンキャステリング株式会社が鋳鉄・鋳鋼品・各種鋳物の製造・販売、ヤマトガワ株式会社がダクタイル鉄管・合成樹脂製品・各種鋼管の販売、本山製作所がバルブ等の製造・販売など、多岐にわたる事業を展開しています。また、ケイエステック株式会社は鍛造機械等の製造・販売、八洲化工機株式会社は各種化学、医薬関連機械の設計・製造・販売及びメンテナンスを手掛けています。
さらに、非連結子会社として栗光股份有限公司がバルブ等の製造・販売、栗鉄(上海)貿易有限公司がバルブ、機械設備、鋼鉄、非金属製品の卸売り等を行っており、グループ全体で幅広い製品とサービスを提供しています。
経営方針
栗本鐵工所グループは、114年の歴史を持ち、社会インフラ整備やライフラインの拡充に貢献してきました。同社は、お客様満足を最優先に、持続可能な成長を目指しています。そのために、透明性のある健全な経営を実践し、企業価値の向上に努めています。また、技術革新や英知の育成、有効性に徹することを社是として掲げ、社会への貢献を目指しています。
中期経営計画では、2021年度を起点とする3ヵ年計画を策定し、事業基盤の強化と新たな事業の成長を通じて収益性の向上を目指しています。特に、国土強靭化と脱炭素社会の実現に向けたソリューション提供に注力しています。2023年度の業績目標は、売上高1,200億円、営業利益60億円、売上高営業利益率5.0%、ROE5.5%と設定しています。
同社グループは、ライフライン事業、機械システム事業、産業建設資材事業を柱に、持続可能な社会の実現に貢献しています。ライフライン事業では、上水道市場の更新需要に応えるため、ソリューション提供のビジネスモデル確立が急務です。機械システム事業では、自動車産業の変革に対応し、脱炭素社会への貢献を目指しています。産業建設資材事業では、道路・橋梁の維持メンテナンス市場でのビジネス拡大を推進しています。
財務戦略としては、「変わる・稼ぐ」を掲げ、成長性・収益性の向上に努めています。配当性向30%超を目指し、安定した株主還元を実施しており、2023年3月期の配当は年間90円としています。また、ROEのさらなる向上に努め、事業の価値創造と持続的成長を目指しています。