事業内容
新日本電工は、合金鉄、機能材料、環境、電力の4つの主要事業セグメントを中心に事業を展開しています。これらのセグメントは、新日本電工自身および子会社7社、関連会社2社で構成されており、鉄鋼製品の製造・販売を行う日本製鉄㈱とも関係を持っています。
合金鉄事業では、フェロマンガン、シリコマンガン、フェロシリコンの製造・販売、フェロクロムやフェロバナジウムなどの特殊金属製品の販売、倉庫業、港湾荷役・構内作業の請負、マンガン鉱山の権益保有などを行っています。このセグメントには、新日本電工を含む5社が関与しています。
機能材料事業では、酸化ジルコニウム、酸化ほう素、フェロボロン、水素吸蔵合金、リチウムイオン電池正極材料、マンガン系無機化学品、ほう酸などの製造・販売を手掛けており、このセグメントは新日本電工1社のみで構成されています。
環境事業セグメントでは、排水処理用イオン交換塔(ほう素回収、ニッケル等の重金属回収)、純水製造用イオン交換塔及び装置の製造・販売、電気炉による焼却灰溶融固化処理などを行っています。このセグメントには、新日本電工を含む4社が関与しています。
電力事業では、電力の供給を行っており、このセグメントは新日本電工1社のみで構成されています。
その他の事業としては、工業薬品、金属製品、貴金属化合物等の販売、サンプラー等鉄鋼用分析測定機器の製造・販売、プラスチックの加工・販売などを行っており、このセグメントには3社が関与しています。
以上のように、新日本電工は多岐にわたる事業を展開し、特に合金鉄、機能材料、環境、電力という4つの主要セグメントを通じて、幅広い産業分野に貢献しています。
経営方針
新日本電工は、合金鉄、機能材料、環境、電力の4つの主要事業セグメントを軸に、多岐にわたる事業を展開しています。同社は、第8次中期経営計画を通じて、既存ビジネスの強化、新規ビジネスへの挑戦、事業環境変化に適応する強い企業体質の構築を目指しています。これらの取り組みを通じて、脱炭素社会や循環型社会への貢献を目指し、株主や取引先、地域社会などの信頼を得る企業集団を目指しています。
具体的には、合金鉄事業の安定化や合金鉄以外の生産能力増強に取り組み、機能材料事業ではフェロボロン生産の再開や電子・電池材料の生産能力増強を行いました。また、環境事業では循環型社会への貢献を目指し、焼却灰溶融炉の新設を行いました。
新規ビジネスへの挑戦としては、新技術・新製品の開発や新市場の開拓に力を入れ、大学や企業との共同研究を強化しています。さらに、事業環境変化に適応するため、地球温暖化対策やDXの推進、人材育成やダイバーシティの推進にも注力しています。
これらの戦略は、持続可能な成長と社会課題の解決に貢献することを目的としており、サステナビリティを重要な経営戦略と位置づけています。新日本電工は、2050年カーボンニュートラルの実現や持続可能な社会の実現に向けた製品・技術・サービスの提供に取り組んでいます。