事業内容
アップコンは、健康、安全、家庭を基本理念とし、スピードと環境に配慮した経営を行う研究開発型企業です。同社の主力事業は、地盤の不同沈下によって生じたコンクリート床の沈下や傾きを修正する「アップコン工法」による施工です。この工法は、完全ノンフロンのウレタン樹脂と小型機械を使用し、大規模な解体工事や操業停止を必要とせず、短期間で施工が可能です。
アップコンは、工場、倉庫、店舗、住宅などのコンクリート床の沈下修正を行う民間事業と、公共工事として道路や空港の段差修正、農業用水路トンネルの維持・補修などを手がけています。特に、農業用水路トンネルの補修に関しては、産官学連携で開発した「FRT工法」を用い、老朽化によるトンネルの覆工背面の空洞を充填し、トンネルの崩壊を防ぎます。
同社は、硬質発泡ウレタン樹脂の用途開発にも力を入れており、新規応用分野の研究開発を継続しています。これにより、大量生産・大量消費のフロー型社会から、社会インフラの長寿命化を通じた持続可能なストック型社会の形成に貢献しています。
アップコンの事業は、環境に優しいノンフロンウレタン樹脂を使用し、自社の技術部社員が高い信頼性と精度で施工を行うことが特徴です。また、施工機材はコンパクトで、少ないスペースでの作業が可能です。これらの特長により、アップコンは社会貢献度の高い事業を展開しています。
経営方針
アップコンは、健康、安全、家庭を基本理念に掲げ、スピードと環境に配慮した経営を推進する研究開発型企業です。同社は、収益性の向上を目指し、「売上総利益率」と「売上高経常利益率」を重要な経営指数と位置づけています。また、経営戦略として、新たな事業の柱を育成し、収益獲得手段の多様化を図ることを重視しています。具体的には、ウレタン樹脂を用いた新技術の開発に注力し、技術部社員による自社施工を強みとしています。
アップコンは、社員の健康を経営の安定と企業価値向上のために重要視し、健康活動倶楽部を設立しています。さらに、専門誌や展示会出展などを通じて、同社の知名度とアップコン工法の優位性を広く周知し、ブランディング化にも取り組んでいます。
経営環境においては、日本の地震多発地域であることや社会インフラの老朽化が進行していることを背景に、新設よりも維持・修繕の需要が高まっていることを認識しています。アップコンは、この需要に応えるため、コンクリート床の沈下修正を主力事業として展開し、公共工事においても技術を応用しています。
新規事業開発においては、硬質発泡ウレタン樹脂を用いたコンクリート床スラブ沈下修正工事を柱としながら、水路トンネル空洞充填工事や空港地盤圧密強化工事など、新しい事業領域への拡大を進めています。これにより、アップコンは、社会インフラの長寿命化に貢献し、持続可能な社会の形成に寄与しています。