事業内容
日本金属株式会社(以下、同社)とそのグループ企業は、冷間圧延ステンレス鋼帯、みがき特殊帯鋼、および加工品の製造と販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、同社を含む9社の子会社と1社の関連会社で構成されており、これらの製品に関連する事業も手掛けています。
事業セグメントは大きく分けて二つあります。一つ目は「みがき帯鋼事業」で、同社が製造した冷間圧延ステンレス鋼帯とみがき特殊帯鋼は、主に連結子会社の日金スチール株式会社が販売しています。このセグメントでは、NIPPON KINZOKU (THAILAND) CO., LTD.、NIPPON KINZOKU (MALAYSIA) SDN.BHD.、非連結子会社の日金ヤマニ株式会社、日旌鋼鉄貿易(上海)有限公司も一部販売に関与しています。また、製造工程の一部は、連結子会社の日金精整テクニックス株式会社が担当しています。
二つ目のセグメントは「加工品事業」で、同社が製造した型鋼製品やステンレス精密管などは、連結子会社の株式会社セフを通じて販売されています。また、電磁製品に関しては、連結子会社の日金電磁工業株式会社が仕入れ、一部製品は関連会社の播磨電子株式会社に製造委託しています。
これらの事業セグメントを通じて、日本金属グループは多岐にわたる製品とサービスを提供し、関連する市場での地位を確立しています。
経営方針
日本金属株式会社(以下、同社)は、そのグループ企業と共に、冷間圧延ステンレス鋼帯、みがき特殊帯鋼、および加工品の製造と販売を主軸に事業を展開しています。同社は、社会との共生、地球環境の保護、技術の向上と革新、および社員の個性尊重を経営方針の柱として掲げています。これらの方針の下、個性的な企業体質の構築を目指しています。
経営環境においては、新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢の長期化など、不透明な状況が続く中、同社は全社的な収益改善活動を継続し、業績の向上に努めています。具体的には、原材料などの諸コスト上昇を反映させた販売価格の是正、徹底したコストダウン、品質向上、生産効率の改善などを推進しています。
さらに、同社は第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」の第2フェーズを迎え、『人と地球にやさしい新たな価値を共創するMulti & Hybrid Material企業』をビジョンに掲げています。この計画では、「マルチ&ハイブリッドマテリアル」、「ニアネットシェイプ」、「ニアネットパフォーマンス」をキーワードに、新技術・新製品の開発を主力に事業構造の変革を図り、競合他社との差別化を目指しています。これにより、生活様式や次世代技術の急速な変化に対応し、更なる成長を目指しています。
同社グループは、これらの成長戦略を通じて、厳しい経営環境の中でも揺るぎない収益基盤の確立を目指し、活動を進めています。