事業内容
ドリームベッドは、マットレス、ベッドフレーム、ソファ、寝装品(枕・布団類)などのデザイン開発、製造、販売を行う企業です。自社ブランド製品と海外提携ブランド製品を自社工場及び協力工場で製造し、家具販売店や商業施設を主要な販売チャネルとしています。また、八千代第一工場(マットレス)、八千代第二工場(ベッドフレーム)、千代田工場(ソファ)、あさひ工場(寝装品)での生産体制を構築し、「快適で美しいくらし」を提供しています。
販売経路は、家具販売店向け、商業施設向け、ショップ/ショールーム、ハウスメーカー向け、その他(OEM商品販売、ウォーターベッドの設置料やアフターメンテナンス等)に分かれており、2023年3月期の売上高構成比は家具販売店向けが75.4%、商業施設向けが9.7%、ショップ/ショールームが10.7%、ハウスメーカー向けが2.7%、その他が1.5%です。
ドリームベッドは、複数の自社ブランドと海外提携ブランドを展開しています。自社ブランドには「dream bed(ドリームベッド)」、「WATER WORLD(ウォーターワールド)」があり、海外提携ブランドには「Serta(サータ)」(アメリカ合衆国)、 「ligne roset(リーン・ロゼ)」(フランス共和国)、 「ruf(ルフ)」(ドイツ連邦共和国)があります。これらのブランドを通じて、幅広い消費者のニーズに対応しています。
また、製品の特長として、全日本ベッド工業会認定の衛生マーク表示の資格を獲得し、ISO9001認証も取得した工場で製造されるポケットコイルマットレスがあります。これらのマットレスは、寝心地を追求し、理想的な寝姿勢を作り出すことができます。
生産体制では、自社工場と国内外の協力工場で製品の品質を支え、開発体制では、自社でデザインした新作を年2回発表し、消費者の声を企画・開発の起点としています。
経営方針
ドリームベッドは、マットレスやベッドフレーム、リビングソファ、インテリア用品の製造・販売を手掛ける企業であり、その成長戦略は「Dreambed2025 Change & Challenge Plan」という中期経営計画に基づいています。同社は、快適で美しい生活を提供することを基本理念とし、技術力や製品力の向上を通じて社会に貢献することを目指しています。また、少子高齢化や人口減少の影響を受ける業界環境の中で、競争力を強化し、持続的な成長を目指しています。
具体的な成長戦略として、同社はマルチブランド戦略の強化、販売チャネルの拡大、生産技術・能力の拡充に注力しています。これに加え、財務・投資戦略の強化や従業員満足度(ES)の向上、サステナビリティ経営の実現も重要な施策として挙げられています。これらの施策は、将来の需要増に備え、デジタルマーケティングやショールームの新設、ECモールへの出店などを通じて経営基盤の強化を図ることを目的としています。
また、同社はコロナ禍における売上減少や原材料の高騰などの課題に直面しながらも、市場環境の好転や多様な顧客ニーズに応える商品展開を通じて、利益水準の回復と成長を目指しています。中期経営計画「Dreambed2025 Change & Challenge Plan」においては、変革と挑戦に着手し、空環創造宣言企業としての完成を2031年までに目指しています。
ドリームベッドの成長戦略は、市場の変化に対応し、持続可能な成長を実現するための多角的なアプローチを取り入れています。同社は、技術革新や市場ニーズの把握、社会貢献を通じて、業界内での競争力を高め、企業価値の向上を目指しています。