ステラファーマ【4888】 グロース(内国株式)

がん治療法の一つであるBNCTの実用化を目指し、世界初のBNCT用ホウ素薬剤「ステボロニン®」の開発・販売を行う。

ステラファーマ【4888】 グロース(内国株式)

がん治療法の一つであるBNCTの実用化を目指し、世界初のBNCT用ホウ素薬剤「ステボロニン®」の開発・販売を行う。

事業内容

ステラファーマは、がん治療の新たな選択肢として注目されるBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の実用化に向け、ホウ素薬剤の研究開発に注力しています。BNCTは、がん細胞に選択的に集積したホウ素と熱中性子を反応させ、がん細胞のみを破壊する治療法です。この特徴により、正常組織への影響が少なく、患者のQOL(生活の質)の維持が期待されます。

ステラファーマは、BNCT用ホウ素薬剤「ステボロニン®」の開発に成功し、2020年3月に世界で初めての薬事承認を取得しました。この薬剤は、がん細胞に高い選択性で集積し、効果的な治療を可能にすることが特徴です。また、ステラファーマは、BNCTの普及と認知度向上にも力を入れており、加速器メーカーとの共同研究開発や臨床試験を通じて、ステボロニン®の適応拡大を目指しています。

国内では、ステボロニン®を用いたBNCT治療が、総合南東北病院や大阪医科薬科大学病院で開始されています。ステラファーマは、これらの医療施設での治療開始を受け、医薬品卸売業者を介した自販モデルによる収益化を実現しています。さらに、ステボロニン®の競争優位性を維持しつつ、国内外での適応拡大を進め、がん治療における新たな選択肢としての地位を確立していく戦略を展開しています。

ステラファーマの事業戦略は、BNCTの医療技術を軸に、ステボロニン®の適応拡大に向けた研究開発、臨床試験の実施、そして国内外での認知度向上と普及活動に注力することにあります。これにより、がん患者にとっての治療選択肢の拡大と、ステラファーマの持続的な成長を目指しています。

経営方針

ステラファーマは、がん治療の新たな選択肢としてBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の実用化に注力している企業です。同社は、企業理念として「ひとりのかけがえのない命のために、世界の医療に新たな光を照らす」ことを掲げ、BNCT用ホウ素薬剤「ステボロニン®」の開発に成功し、2020年3月に世界で初めての薬事承認を取得しました。この成果を基盤に、ステラファーマは国内外での適応疾患の拡大と、BNCTの普及・認知度向上に力を入れています。

中期経営計画では、ステボロニン®を事業基盤とし、国内では適応疾患の拡大を図りつつ、米国、欧州、アジアを中心にグローバル展開を進める戦略を採っています。特に、未だ有効な標準的治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ、いわゆる「Unmet Medical Needs」の分野での適応拡大を目指しています。海外展開においては、製薬企業等との提携を通じて上市までの期間短縮を図る方針です。

経営環境として、がん患者数の増加や新薬承認の増加により、国内外での市場伸長が予測されています。このような環境下で、ステラファーマは、適応疾患の拡大、海外展開の推進、新規パイプラインの拡充、財務体質の強化、優秀な人材の獲得及び育成、安定供給の維持・確保を主な課題として取り組んでいます。

ステラファーマの成長戦略は、BNCTという革新的ながん治療技術を軸に、ステボロニン®の適応拡大と国内外での認知度向上を目指すことにあります。これにより、がん患者にとっての治療選択肢を拡大し、同社の持続的な成長を図っています。