事業内容
サワイグループホールディングスは、医薬品の製造および販売を主軸に事業を展開している企業グループです。同社グループは、サワイグループホールディングスおよびその連結子会社7社で構成されており、医療用医薬品及び一般用医薬品の製造及び販売を行っています。
日本セグメントでは、沢井製薬株式会社が中心となり、製造した医薬品を国内の販売会社、卸売店、他の医薬品メーカー、そして医療機関に直接販売しています。メディサ新薬株式会社は、医療用医薬品の販売を手掛け、沢井製薬株式会社及び他の医薬品メーカーと製品の売買を行っており、沢井製薬株式会社は同社から研究開発の一部及び製造を受託しています。化研生薬株式会社は、医療用医薬品の製造及び販売を行い、メディサ新薬株式会社から製品を購入しています。また、沢井製薬株式会社は同社から主原料を購入しています。トラストファーマテック株式会社は、医療用医薬品の製造及び販売を行っており、沢井製薬株式会社は同社に研究開発の一部及び製造を委託しています。
米国セグメントでは、Sawai America Holdings Inc.及びSawai America LLCが米国の子会社管理統括業務を行っており、Upsher-Smith Laboratories, LLCは製造した医薬品を米国の卸売店等に販売しています。また、同社は沢井製薬株式会社と協働して研究開発を行っています。
サワイグループホールディングスは、医薬品業界における幅広い事業展開を通じて、医療現場への貢献を目指しています。
経営方針
サワイグループホールディングスは、2030年度に向けた長期ビジョン「Sawai Group Vision 2030」を策定し、そのファーストステップとして2023年度を最終年度とする3年間の中期経営計画「START 2024」を推進しています。同社は、より多くの人々が身近にヘルスケアサービスを受けられる世界を目指し、個々のニーズに応じた科学的根拠に基づく製品・サービスを提供することで、人々の健康に貢献し続ける企業を目標としています。財務目標としては、売上収益4,000億円、ROE10%以上を掲げています。
中期経営計画では、国内ジェネリック市場におけるシェア拡大、米国事業における将来の成長に向けた事業投資、新たな成長分野の開拓(デジタル・医療機器事業、オーファン医薬品事業、健康食品事業)を重点戦略としています。また、持続可能な社会保障制度と医療アクセス向上への貢献、新規事業による健康寿命延伸への貢献を社会課題解決に向けた取り組みとして挙げています。
資本政策においては、成長に向けた投資を積極的かつ効果的に実施し、研究開発・製品等買収約750億円、設備投資約700億円、新規事業(投資枠)300億円を計画しています。さらに、配当性向30%を目途に安定的かつ継続的に配当を実施し、3年間での配当総額約170億円(年間130円/株)以上を予定しています。
サワイグループホールディングスは、ジェネリック医薬品業界のリーディングカンパニーとして、品質・安定供給・情報提供においてトップレベルの水準を維持し続けることで、医療現場への貢献と企業価値の向上を目指しています。