事業内容
あすか製薬ホールディングスは、2021年4月1日にあすか製薬株式会社の完全親会社として設立され、持株会社としての役割を担っています。同社グループは、あすか製薬株式会社を含む子会社3社と関連会社5社から構成されており、経営管理及びそれに附帯する業務を行っています。
主な事業セグメントは、医薬品事業、動物用医薬品、臨床検査等、その他の事業で構成されています。医薬品事業では、あすか製薬株式会社が製造・仕入れた製品を主に武田薬品工業株式会社を通じて販売しています。動物用医薬品に関しては、あすかアニマルヘルス株式会社があすか製薬株式会社から一部商品を仕入れ、またあすか製薬株式会社は同社から一部製造業務を受託しています。
臨床検査等の事業は、株式会社あすか製薬メディカルがあすか製薬株式会社から設備を賃借し、臨床検査業務を行っており、あすか製薬株式会社は同社に試験業務等の一部を委託しています。その他の事業として、あすか製薬株式会社は医療機器や健康食品等の仕入・販売も手がけています。
これらの事業展開を通じて、あすか製薬ホールディングスグループは医薬品業界における多角的なビジネスを展開しており、医療分野における幅広いニーズに応えるサービスを提供しています。
経営方針
あすか製薬ホールディングスは、医療用医薬品事業を中心に、アニマルヘルス事業や検査事業などを展開し、トータルヘルスケアカンパニーを目指しています。同社は2021年度から2026年3月末までの中期経営計画を策定し、2025年度に売上高700億円、営業利益率8%、自己資本当期純利益率(ROE)8%の達成を目標としています。
成長戦略として、スペシャリティ領域の強化、新薬の創出、海外事業の展開、検査事業の強化、財務基盤の強化、信頼性の向上、人材活用の最適化など、7つの戦略に取り組んでいます。特に、産婦人科製品の開発・販売を通じて女性のクオリティオブライフ向上に貢献し、甲状腺疾患の啓発活動を推進することで、スペシャリティ領域での企業価値を向上させることを目指しています。
また、オープンイノベーションの活用やグローバルベースでのアライアンス活動を強化し、新薬の継続的な創出に努めています。海外事業では、アジアを中心に提携先との協力関係を進め、検査事業では低侵襲な検査法のビジネス確立を目指しています。
さらに、社会からの信頼を得るために、信頼性を重視する組織風土の醸成とコンプライアンスの徹底を図り、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた活動を推進しています。これらの戦略を通じて、あすか製薬ホールディングスは持続的な成長と社会課題の解決を目指しています。