高砂鐵工【5458】 スタンダード(内国株式)

みがき帯鋼、特殊帯鋼、エンボス製品の冷間圧延ステンレス鋼帯、ステンレス加工製品の製造・販売、不動産事業を展開。

高砂鐵工【5458】 スタンダード(内国株式)

みがき帯鋼、特殊帯鋼、エンボス製品の冷間圧延ステンレス鋼帯、ステンレス加工製品の製造・販売、不動産事業を展開。

事業内容

高砂鐵工とその子会社2社から成る高砂鐵工グループは、主に鉄鋼製品事業と不動産事業の2つのセグメントで事業を展開しています。鉄鋼製品事業では、みがき帯鋼、みがき特殊帯鋼、エンボス製品を含む冷間圧延ステンレス鋼帯、およびステンレス加工製品等の製造・販売を行っています。このセグメントでは、高砂鐵工が製品の製造・販売を主導し、子会社のタカサゴスチール株式会社も製造・販売に携わっています。また、冷間圧延ステンレス鋼帯の一部の作業工程は、タカサゴスチールに下請けされています。

製品の原材料は、関連会社である日鉄ステンレス株式会社及びその親会社である日本製鉄株式会社から購入しており、原材料の購入や製品の販売の一部は、関連当事者である三井物産スチール株式会社を通じて行われています。

不動産事業においては、高砂鐵工及びその子会社である株式会社タカテツライフが事業を展開しています。このセグメントでは、不動産の開発や管理など、幅広いサービスを提供していると推測されます。

高砂鐵工グループは、これらの事業を通じて、鉄鋼製品の製造・販売から不動産事業に至るまで、多岐にわたる分野で事業を展開していることがわかります。

経営方針

高砂鐵工は、鉄鋼事業を中核に据え、顧客と社会に豊かな価値を提供することを経営の基本理念としています。同社は、自動車のEV化をはじめとする市場の大きな変革に対応し、中期計画(2021年度~2023年度)を通じて、自社の強みである「高品質・小ロット・短納期」のさらなる進化を目指しています。この計画では、新規顧客や用途の開拓、顧客ニーズに応える商品開発、原料の最有利調達と製品価格の是正、設備の徹底保全およびタイムリーな設備投資の実行、人材確保と人材育成・組織の活性化を基本方針として掲げています。

経営目標数値としては、売上高経常利益率(ROS)を5.0%と設定し、自己資本比率50%、D/Eレシオを0.1倍以内に保つことを目指しています。2022年度の実績は、鉄鋼製品事業での主力製品であるみがき帯鋼の受注数量減少にもかかわらず、拡販やコスト低減、原材料価格の上昇分を製品価格への反映などにより、収益改善に努めています。

経営環境については、新型コロナウイルスの影響や自動車部品向けの市場の不透明性、半導体等の部品供給不足によるリスクが指摘されています。これらの課題に対処するため、高砂鐵工は中期計画において、自社の強みを活かした商品・サービスの提供に引き続き努め、収益力の向上と財務体質の強化を図ることで、安定した配当実施に努める方針です。

以上の戦略と目標は、高砂鐵工が直面する経営環境の変化に対応し、持続可能な成長を目指すためのものです。同社は、これらの取り組みを通じて、競争の激しい市場での地位を確固たるものにしようとしています。