事業内容
バルミューダは、家電事業を中心に展開するファブレスメーカーです。同社は、製品の企画、デザイン、設計、開発、そして国内外での販売を行っており、製品のプロモーションに関する写真や動画などのコンテンツも社内で制作しています。バルミューダの製品は、空調関連、キッチン関連、携帯端末関連、その他のカテゴリーに分かれており、それぞれに特徴的な製品を提供しています。
空調関連では、GreenFanシリーズが代表的で、自然界の風を模倣した独特の二重構造の羽根を持つ扇風機を展開しています。また、加湿器や空気清浄機、ポータブルサーキュレーターなども手がけています。
キッチン関連製品では、スチームトースター「BALMUDA The Toaster」が有名で、独自のスチームテクノロジーと温度制御により、特別な食感のトーストを実現しています。その他、電気ケトル、炊飯器、オーブンレンジ、コーヒーメーカー、ホットプレートなど、様々なキッチン用品を提供しています。
携帯端末関連では、2021年に「BALMUDA Phone」という5Gスマートフォンを発売しましたが、原材料価格の高騰や円安の進行などの理由から、2023年5月に携帯端末事業の終了を決定しました。
その他の製品としては、太陽光LEDデスクライト「BALMUDA The Light」、ポータブルLEDランタン、ワイヤレススピーカー、ホバー式クリーナーなど、独自の技術やデザインを活かした製品を展開しています。
バルミューダは、その革新的な製品とデザインで、家電業界に新たな価値を提供し続けています。
経営方針
バルミューダは、独自の企業理念「卓越した創意工夫と最良の科学技術によって、どこにもなかった素晴らしい方法を創出し、人々の役に立つ」を基に、家電事業を中心に展開しています。同社は、製品の企画から販売までを一貫して行い、特に空調、キッチン関連製品、そして独自の技術やデザインを活かしたその他の製品群において、市場に新たな価値を提供し続けています。
成長戦略として、バルミューダは新たな技術やデザイン性を追求した製品開発に注力しています。2023年には「BALMUDA The Plate Pro」を発売し、ライブキッチンのおいしさと楽しさを実現することで、幅広い層に感動をお届けすることを目指しています。また、海外市場への進出も積極的に行っており、北米、タイ、シンガポール、マレーシアへの展開を通じて、売上増加と地政学的リスクの低減を図っています。
さらに、2021年には携帯端末事業に参入しましたが、2023年5月に事業終了を決定。一方で、小型風力発電機の研究開発に取り組み、屋外での実証実験を開始するなど、新たな製品カテゴリーへの挑戦も進めています。
バルミューダは、収益性の改善、販売地域の多様化、コーポレートガバナンス体制の強化、企業ブランドの構築、製品の開発・品質管理体制の強化、内部管理体制の強化、有能な人材確保といった複数の課題に対処しながら、持続可能な成長を目指しています。これらの戦略を通じて、同社は家電業界における競争優位を確立し、企業価値の最大化を図っていく方針です。