事業内容
淀川製鋼所とそのグループ企業(21社)は、鉄鋼製品の製造・加工・販売及びこれらに付帯する事業を主軸に展開しています。具体的には、以下の事業セグメントに分かれています。
鋼板関連事業では、冷延鋼板や表面処理鋼板などの鋼板製品の製造・販売を行っており、金属屋根壁材やエクステリア商品などの建材製品も手掛けています。このセグメントにおいて、高田鋼材工業㈱や淀鋼商事㈱などの関係会社が鋼板製品の加工・販売、建材製品の製造加工を担っています。
ロール事業では、鉄鋼用ロールや非鉄用ロールなどのロール製品の製造・販売を行っています。淀鋼商事㈱や㈱淀川芙蓉がこのセグメントにおける主要な関係会社です。
グレーチング事業では、グレーチング製品の製造・販売を行っており、淀鋼商事㈱や㈱佐渡島が販売を担当しています。
不動産事業では、所有する土地建物の賃貸または販売を行っており、ヨドコウ興発㈱が警備や施設管理等のサービスを提供しています。
その他の事業としては、機械プラントの販売や太陽光発電による売電事業などがあります。高田鋼材工業㈱や淀鋼商事㈱、京葉鐵鋼埠頭㈱などが倉庫業や運送事業を、ヨドコウ興発㈱がスポーツ施設の経営を、㈱淀川芙蓉が機械設備等の製造・販売を、㈱アルダックがソフトウェア設計・開発業をそれぞれ担っています。
これらの事業セグメントを通じて、淀川製鋼所グループは多岐にわたる製品とサービスを提供し、幅広い産業分野に貢献しています。
経営方針
淀川製鋼所は、その長期ビジョン「桜(SAKURA)100」に基づき、2023年度から2025年度にかけての中期経営計画を策定し、推進しています。この計画では、「収益構造の更なる強靭化」「新しい分野への挑戦」「持続可能な経営基盤の構築」を三つの基本戦略として掲げています。具体的には、既存ビジネスの拡大、ものづくり力の底上げ、新分野の開拓、積極的投資と資本効率向上、次世代を担う人材の育成と組織力強化、全てのステークホルダーとの共生を目指しています。
同社は、国内外の厳しい経営環境の中で、機動力を活かした経営と総合力・企画力の発揮を通じて、海外での新たな成長機会の追求と国内でのシェアアップを図ります。また、安全、安心、環境、景観をキーワードに、商品開発から販売まで事業活動の全面にわたり価値提供を目指しています。
中期経営計画2025では、連結営業利益100億円以上の安定計上と自己資本当期純利益率(ROE)5%以上の達成を目標に掲げています。これらの目標達成に向けて、収益力の強化、資本効率の改善、ステークホルダーとの共生を重視しています。
設備投資に関しては、生産効率向上、コスト低減、品質向上を目的とした戦略的な投資を優先し、サステナビリティ関連やデジタルトランスフォーメーション(DX)関連の投資も計画的に進める方針です。
淀川製鋼所は、これらの戦略を通じて、変化に強い企業体質の構築と、持続可能な成長を目指しています。