プレミアアンチエイジング【4934】 グロース(内国株式)

The company specializes in anti-aging and recovery products globally.

プレミアアンチエイジング【4934】 グロース(内国株式)

The company specializes in anti-aging and recovery products globally.

事業内容

プレミアアンチエイジングは、アンチエイジング事業とリカバリー事業の2つの事業セグメントを展開しています。アンチエイジング事業では、スキンケア、ヘアケア、インナーケア製品の開発と販売を行い、製造は外部に委託しています。主要ブランドには「デュオ」「カナデル」「クレイエンス」などがあり、通信販売や卸売販売、海外市場での販売を通じて製品を提供しています。

通信販売はプレミアアンチエイジングの主力販売チャネルで、売上の64.7%を占めています。自社ECサイトでの販売を中心に、都度販売と定期販売の2つの方法を提供しています。定期販売は、安定した売上を確保するストック型ビジネスモデルで、顧客にとっても手間が省けるメリットがあります。広告宣伝には売上の31.2%を投じ、新規顧客獲得に注力しています。

卸売販売は、化粧品卸売業者との代理店契約を通じて、バラエティショップなどの小売店に製品を提供しています。2018年には卸売販売専用の部署を設立し、チャネル拡大を進めた結果、売上構成比は18.6%に達しました。2024年7月時点で、約18,000店の小売店に商品を配荷しています。

その他の販売チャネルとして、Amazonなどの外部ECモールや、中国をはじめとする海外市場での販売も行っています。特に中国市場では「デュオ」ブランドを越境ECや販売代理店を通じて展開し、アジア最大のドラッグストアであるワトソンズの中国本土店舗でも販売を開始しています。

リカバリー事業は、株式会社ベネクスを通じてリカバリーウェアの開発・製造・販売を行っています。ベネクスは、独自の特許技術を用いた生地を使用し、休養のパイオニアとして市場を牽引しています。2023年にプレミアアンチエイジングが全株式を取得し、事業連携を強化しました。リカバリー事業の売上構成比は9.9%で、デジタルマーケティング施策によりブランド認知が向上しています。

ベネクスブランドは、休養時専用ウェアを提供し、独自開発の特殊繊維「PHT」とノンコンプレッションデザインで、上質な休養をサポートします。製品シリーズにはスタンダードドライやコンフォートクールなどがあり、87SKUを展開しています。2024年には直営店「VENEX Recovery Lab日本橋」をオープンし、休養を科学する姿勢を示しています。

特集記事

経営方針

プレミアアンチエイジングは、「人の時間(とき)を、解き放つ。」を経営理念に掲げ、独自の価値を提供することを目指しています。2023年には「Forever vivid」を新たなスローガンとし、社会に提供する価値を具体的に示すことで、企業のパーパスを再定義しました。

同社は、売上高や営業利益、純利益を重要な経営指標とし、企業価値の拡大を図っています。国内化粧品市場の回復やクレンジング市場の動向を踏まえ、主力商品「ザ クレンジングバーム」の成長を維持しつつ、新たな商品やサービスの開発に注力しています。

中期経営計画「2024-2027 +Beyond」では、成長戦略の実行を目指していましたが、初年度の業績が計画を下回ったため、主要財務KPIを見直すこととなりました。今後は、単年度ごとの業績見通しを公表し、目標達成に専念する方針です。

プレミアアンチエイジングは、アンチエイジングカンパニーへの進化を目指し、ブランドマネジメントやチャネル戦略を強化しています。通販やリテール、海外市場での販売を通じて、ブランド価値を高める新たなプロモーションを展開し、事業の成長を図ります。

リカバリー事業では、成長市場での事業拡大に注力し、ブランディングやデジタルマーケティングを強化しています。新製品開発やCRM施策を通じて、売上の伸長を目指し、企業体質の強化を図っています。