事業内容
理研コランダムは、親会社であるオカモト株式会社と連結子会社の理研香港有限公司を含む3社で構成されています。このグループは、研磨布紙等の製造販売、OA器材部材等の製造販売、そして不動産賃貸の3つの主要な事業セグメントを持っています。
研磨布紙等製造販売事業は、理研コランダム自身が手掛けており、この分野での専門知識と技術を活かしています。一方、OA器材部材等製造販売事業は、理研コランダムとその連結子会社である理研香港有限公司が共同で行っており、このセグメントでは、オフィスオートメーション機器用の部材や関連製品の製造販売を手がけています。
最後に、不動産賃貸事業も理研コランダムが行っており、企業の資産運用の一環として不動産の賃貸を通じて収益を上げています。これらの事業を通じて、理研コランダムは多角的なビジネスモデルを展開し、様々な市場ニーズに応えています。
また、過去には理研精密器材(蘇州)有限公司と淄博理研泰山涂附磨具有限公司がグループに含まれていましたが、清算や持分譲渡の完了により、これらの企業はグループから除外されています。これにより、現在の理研コランダムグループは、より統合された事業構造を持っていることがわかります。
経営方針
理研コランダムは、研磨布紙等の製造販売、OA器材部材等の製造販売、不動産賃貸という3つの主要事業を軸に、多角的なビジネスモデルを展開しています。同社は「理研コランダム憲章」を経営理念とし、社会的責任を自覚し、法令遵守、誠実かつ公平な企業活動を推進することを掲げています。また、顧客満足度の向上、株主価値の向上、従業員の資質向上を経営の重要施策と位置づけ、競争力の強化、収益力の向上、財務体質の強化を目指しています。
同社は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、研磨材の需要増加や不動産賃貸収入の安定化により、売上高の増加と利益の黒字化を実現しています。特に、研磨布紙等製造販売事業の収益力強化が課題と認識し、社員教育・研修の充実、営業強化、生産効率の改善などに取り組んでいます。また、品質と効率向上を目指した設備投資や、製品・仕掛品の在庫削減を通じて、営業利益の向上を目指しています。
不動産賃貸事業では、イオンリテール株式会社との事業用定期借地権設定契約により、安定的な収入が見込める状況にあります。さらに、コンプライアンス・リスク管理、環境保護対策の強化にも注力し、企業の社会的責任を果たすことに努めています。
理研コランダムは、中期経営計画をローリング方式で立案・実行し、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益を客観的な指標として経営目標の達成を目指しています。これらの取り組みを通じて、同社は厳しい経営環境の中でも持続可能な成長を目指しています。