事業内容
クニミネ工業株式会社とその子会社6社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業は、ベントナイト原鉱石の採掘、ベントナイトの製造・販売、農薬加工、化成品の製造・販売です。また、粘土鉱物や調泥剤の仕入れ・販売、運送取扱い業務、各種研究・分析業務も手がけています。
ベントナイト事業では、鋳物用、土木建築用、ペット用トイレ砂などの製造・販売を行っており、クニマイン株式会社、川崎鉱業株式会社、関ベン鉱業株式会社が原鉱石の採掘・販売を担当しています。クニミネマーケティング株式会社はペット用トイレ砂のベントナイトを、KUNIMINE(THAILAND)CO.,LTD.は鋳物用のベントナイトをそれぞれ仕入れ・販売しており、TRANS WORLD PROSPECT CORPORATIONはベントナイト採掘会社への出資を通じて事業に関与しています。
アグリ事業では、クニミネ工業が農薬の加工、農薬基剤や農薬加工用原材料、農業資材の製造・加工・販売および運送取扱いを行っています。
化成品事業においては、精製ベントナイトや環境保全処理剤などの製造・販売をクニミネ工業が手掛けています。
これらの事業内容は、クニミネ工業グループの多角的な事業展開を示しており、各セグメントが相互に連携しながら、幅広い産業分野に対して製品やサービスを提供しています。
経営方針
クニミネ工業は、地下資源の有効活用を目指し、品質と技術の向上に努めることを経営の基本方針としています。同社は、2023年度を初年度とする3年間の中期経営計画を策定し、高付加価値製品の開発、生産販売の省人化、デジタル化を通じて、社会課題の解決と顧客の価値創造を目指しています。この計画には、脱炭素関連や国土強靭化、静脈産業への取り組み、新規事業領域の拡大、海外市場展開、企業体質の強化が含まれます。
具体的には、地熱発電事業や放射性廃棄物処理事業、森林整備事業、インフラ整備事業への注力を計画しています。また、種子コーティング事業やガスバリア材料の開発、アセアン市場への展開推進、高品質原鉱の安定調達に向けた海外鉱利用も戦略の一環です。さらに、ESG経営の推進やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、新鉱区開発や採鉱技術の開発にも力を入れています。
これらの戦略は、不確実性の高い経済環境の中で、コストダウンや付加価値の高い製品・サービスの提案を進めることで収益確保を図り、同時に研究開発や人材教育、DX推進に注力することで成長戦略の実現を目指しています。クニミネ工業は、これらの取り組みを通じて、企業価値の一層の向上と社会への貢献を目指しています。