事業内容
住友電設は、電気設備工事を中心に、設備工事に関連するエンジニアリングサービスや機器の販売など幅広い事業を展開しています。同社は、親会社である住友電気工業株式会社、子会社15社、関連会社1社と共に、多岐にわたる事業活動を行っております。
主な事業セグメントは、設備工事業とその他事業に大別されます。設備工事業では、電力工事、一般電気工事、情報通信工事、プラント・空調工事などがあり、これらの工事の設計、施工、監理を行っています。特に電力工事においては、送配変電設備工事を手掛け、住友電設自身や連結子会社、非連結子会社、関連会社に工事を発注しています。
その他事業としては、保険代理店業務や機器の製作、修理、販売を行っており、連結子会社であるスミセツテクノ株式会社は給湯給水器の製造販売を、エスイーエム・ダイキン株式会社は空調機器や太陽光発電システム等の販売を中心に事業を営んでいます。
住友電設は、住友電気工業株式会社やそのグループ会社から各種設備工事を受注し、また、電線ケーブル等の材料を仕入れており、これらの企業間取引が同社の事業基盤を支えています。
経営方針
住友電設は、中期経営計画「VISION24」を推進し、総合設備企業グループとしての地位を確固たるものにするため、施工力と技術力の向上に注力しています。同社は、2024年度までに受注高と売上高をそれぞれ2,000億円、経常利益率を7.5%、成長投資を200億円、自己資本比率を50%水準、配当性向を40%とする数値目標を設定しています。これらの目標達成に向けて、安全・品質・コンプライアンスの徹底、人材の確保・育成と働き方改革、顧客満足度向上の追求、未来を見据えた企業価値の向上など、幅広い重点施策を展開しています。
特に、人と技術への投資に重点を置き、「住友電設川崎テクニカルセンター」や「茨城送電線工事センター」の開所、IT投資、職場環境改善への投資を進めています。また、事業拡大のためのM&Aやアライアンスの推進も積極的に行っており、これらの取り組みを通じて収益力の拡大を目指しています。
住友電設は、変化の激しい事業環境の中で、質にこだわる事業活動を通じて、社会から求められる総合エンジニアリング企業を目指しています。同社は、これまで構築してきた事業基盤をベースに、さらなる成長・拡大を図ることで、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。