事業内容
日本碍子は、エンバイロメント事業、デジタルソサエティ事業、エネルギー&インダストリー事業の3つの主要な事業セグメントを持つ企業です。
エンバイロメント事業では、自動車排ガス浄化用部品やセンサーの製造・販売を行っています。これらの製品は、国内外の複数の拠点で製造され、世界中で販売されています。特に、自動車排ガス浄化用部品は、環境保護に貢献する重要な技術です。
デジタルソサエティ事業では、半導体製造装置用製品、電子工業用製品、ベリリウム銅製品、金型製品の製造・販売を手がけています。これらの製品は、デジタル化が進む社会において、さまざまな産業で使用される重要な部品や材料です。
エネルギー&インダストリー事業では、NAS®電池、電力用がいし・機器、一般産業用セラミックス製品・機器装置の製造・販売を行っています。また、NAS®電池を活用した電力の販売も行っており、エネルギー貯蔵技術の分野で貢献しています。
その他の事業として、保険代理業やゴルフ場経営も手がけており、これらは日本碍子の多角的な事業展開を示しています。これらの事業を通じて、日本碍子は環境保護、デジタル社会の発展、エネルギー問題の解決に貢献しています。
経営方針
日本碍子は、2050年の未来社会を見据え、カーボンニュートラルの実現とデジタル社会への進化を大きな発展機会と捉えています。同社は、ESG経営の推進、収益力向上、研究開発への注力、商品開花への注力、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進の5つの変革に取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、独自のセラミック技術を活かし、「第三の創業」に向けた事業構成の転換を図っています。
日本碍子は、自己資本利益率(ROE)を主要な経営指標とし、資本効率を重視した経営を推進しています。また、持続的な企業価値の向上に資するよう、事業リスクの変化に適合した資本政策を展開し、株主・投資家との透明で適切なコミュニケーションを通じて資本コストの引き下げに努めています。
同社は、ESG経営を経営の中心に位置づけ、製品やサービスを通じた社会課題の解決を目指しています。環境、社会、ガバナンスへの取り組みを通じて、長期的な成長を目指しています。また、2050年までにCO2排出量ネットゼロを目標とし、カーボンニュートラル、循環型社会、自然との共生への寄与を目指しています。
既存事業の収益力向上と新規事業の創出にも力を入れており、事業ポートフォリオ方針を定め、経営資源の効率的な配分を進めています。また、デジタル技術の活用によるモノづくりの革新や、新製品の開発にも注力しています。
これらの取り組みを通じて、日本碍子は経営基盤のさらなる強化を目指し、持続的な成長と企業価値の向上を実現しようとしています。