東海カーボン【5301】 プライム(内国株式)

黒鉛電極、カーボンブラック、特殊炭素製品、アルミ製錬用カソード、工業用電気炉、摩擦材など、多岐にわたる製品・サービスを展開。

東海カーボン【5301】 プライム(内国株式)

黒鉛電極、カーボンブラック、特殊炭素製品、アルミ製錬用カソード、工業用電気炉、摩擦材など、多岐にわたる製品・サービスを展開。

事業内容

東海カーボン株式会社とそのグループ企業は、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業分野には、黒鉛電極事業、カーボンブラック事業、ファインカーボン事業、スメルティング&ライニング事業、工業炉及び関連製品事業、その他事業が含まれます。

黒鉛電極事業では、電気製鋼炉用黒鉛電極を製造しており、東海カーボン自身が国内で事業を展開する一方、TOKAI CARBON GE HOLDING LLCやTOKAI CARBON GE LLC、TOKAI ERFTCARBON GmbHなどの海外子会社を通じて国際市場にも進出しています。

カーボンブラック事業では、ゴム製品用、黒色顔料用、導電用のカーボンブラックを提供しており、東海運輸株式会社を含む国内外の子会社が事業を手掛けています。

ファインカーボン事業は、特殊炭素製品やソリッドSiC、SiCコートなどを製造。東海ファインカーボン株式会社やオリエンタル産業株式会社をはじめとする国内外のグループ企業が関与しています。

スメルティング&ライニング事業では、アルミ製錬用カソードや高炉用ブロック、炭素電極等を提供し、Tokai COBEX HoldCo GmbHやTokai COBEX GmbHなどの海外子会社が中心となっています。

工業炉及び関連製品事業は、工業用電気炉や炭化けい素発熱体を製造。東海高熱工業株式会社や東海高熱エンジニアリング株式会社が国内で、上海東海高熱耐火制品有限公司や東海高熱(蘇州)工業炉有限公司が海外で事業を展開しています。

その他事業としては、摩擦材やリチウムイオン二次電池用負極材などを手掛け、東海マテリアル株式会社や三友ブレーキ株式会社、東海能代精工株式会社が国内で、東海碳素(蘇州)有限公司が海外で活動しています。

これらの事業を通じて、東海カーボングループは多岐にわたる産業分野に貢献しており、国内外でその事業領域を広げています。

経営方針

東海カーボン株式会社は、2022年から2024年までの中期経営計画「T-2024」を策定し、その中で「主力事業の成長軌道回帰」「事業ポートフォリオの最適化(選択と集中)」「連結ガバナンス体制強化」の三つの基本方針を掲げています。同社は、黒鉛電極やカーボンブラックなどの主力事業において、原材料価格の高騰や環境投資による原価上昇分を売価に転嫁し、適正利潤の確保と製造能力の増強を進めています。また、事業ポートフォリオの最適化の一環として、中国でのカーボンブラック製造・販売子会社の持分譲渡や、タイの連結子会社における新たな工場移転を決定するなど、グローバルな事業構造の再編を進めています。

さらに、2030年に向けた新長期ビジョンの下、サステナビリティ推進委員会やカーボンニュートラル推進委員会を新設し、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを強化しています。これには、CO2排出量の25%削減(2018年比)を2030年までに目指すという具体的な目標が含まれています。また、新たなローリング中期経営計画「T-2025」では、2025年の売上高4,840億円、営業利益690億円、ROS14%を目標に掲げ、サステナビリティ経営基盤の構築を進めています。

東海カーボンは、これらの戦略を通じて、持続可能な社会の実現に貢献し、同時に企業価値の向上を目指しています。