事業内容
トーエネックは、設備工事業を主軸に展開する企業であり、中部電力㈱の子会社として位置づけられています。同社グループは、設備工事業を中心に、エネルギー事業やその他の事業を手がけています。
設備工事業では、配電線工事、地中線工事、屋内線工事、空調管工事、通信工事の施工を行っており、その一部は㈱トーエネックサービスが下請け施工しています。また、旭シンクロテック㈱は空調管工事の施工を、海外子会社では中華人民共和国、タイ王国、フィリピン共和国、インドネシア共和国で屋内線工事や空調管工事等を行っています。さらに、海外持分法適用関連会社もタイ王国とベトナム社会主義共和国で同様の事業を展開しています。
エネルギー事業においては、太陽光発電事業や学校空調システムサービス、マンション高圧一括受電サービス事業等を手がけています。
その他の事業としては、商品販売や土地建物の賃貸、事務用機器の賃貸、損害保険代理業等を行っており、㈱トーエネックサービスがこれらのサービスを提供しています。また、PFI豊川宝飯斎場㈱は豊川市斎場会館の施設整備、維持管理及び運営を受託し、㈱中部プラントサービスは火力・原子力発電所の建設・点検・保守工事を行っています。
これらの事業を通じて、トーエネックは幅広い分野でのサービス提供を行っており、特に設備工事業においては、国内外での事業展開を積極的に行っています。
経営方針
トーエネックは、中期経営計画2027を通じて、社会の変化に対応しつつ持続的な成長を目指しています。同社は、カーボンニュートラル社会への移行、デジタル技術の発展、少子高齢化といった外部環境の変化を踏まえ、成長分野への挑戦、既存事業の深化、人材投資の拡充、経営基盤の強化という4つの基本方針を掲げています。これらの方針の下、将来を見据えたエリア戦略の展開やグループ一体でのバリューチェーンの強化、働き方改革の推進、安全・施工品質の確保に取り組んでいます。
また、カーボンニュートラルへの取り組み、デジタル化・DXの推進、人材の確保・活躍推進を3つの重要なテーマとして位置付け、これらを成長ドライバーとしています。トーエネックは、ZEB化や省・創・活エネに関するサービスの提供を通じて、カーボンニュートラルへの対応を積極的に進める方針です。さらに、デジタル技術を活用した生産性の向上や新たな価値の創出、人材の質・量の向上を目指し、積極的な採用活動や人材育成、働きがいのある職場環境の構築に努めています。
これらの取り組みを通じて、トーエネックはお客様や社会と共に成長し続けることを目指しており、中期経営計画2027では売上高2,700億円、経常利益180億円、ROE8.0%を数値目標として掲げています。同社は、これまで培ってきた理念や経営基盤を基に、挑戦と変革を通じて社会への確かな価値提供を続け、持続的な成長を実現していく方針です。