日本興業【5279】 スタンダード(内国株式)

公共事業向けボックスカルバート、ヒューム管、パブリックスペース用コンクリート舗装材、民間住宅ガーデン製品製造・販売、運送手配、出荷業務、型枠製作、鉄筋加工品製造。

日本興業【5279】 スタンダード(内国株式)

公共事業向けボックスカルバート、ヒューム管、パブリックスペース用コンクリート舗装材、民間住宅ガーデン製品製造・販売、運送手配、出荷業務、型枠製作、鉄筋加工品製造。

事業内容

日本興業は、自社および子会社3社を含む企業集団で構成されており、主にコンクリート二次製品の製造・販売を行っています。これに加え、製品に付帯する輸送や工事請負などの事業も手掛けています。

事業セグメントは大きく3つに分けられます。第一に「土木資材事業」では、公共事業向けにボックスカルバートやヒューム管、重圧管、L型擁壁などの水路用、道路用、農林用、下水道用製品を製造・販売しています。このセグメントにおいて、葉月工業株式会社(子会社)は法面保護工事業を担当しています。

第二の「景観資材事業」では、パブリックスペース向けのコンクリート舗装材、擬木、擬石などを製造・販売しており、公共空間の美観向上に貢献しています。

第三に「エクステリア事業」では、民間住宅向けのガーデン製品や積みブロックを提供しています。このセグメントでは、ニッコーエクステリア株式会社(子会社)が日本興業製品の全国販売を担当し、日本興業は同社の取扱い商品の一部を仕入れています。

さらに、株式会社サンキャリー(子会社)は、製品の運送手配や出荷業務、型枠製作、鉄筋加工品の製造・販売を行っており、日本興業グループの物流と製造サポートを強化しています。また、積水樹脂株式会社との企業提携を通じて、合成樹脂と金属の複合製品を仕入れ、製品を販売しており、積水樹脂アセットマネジメント株式会社からは資金借入も行っています。

これらの事業活動を通じて、日本興業は多岐にわたるニーズに応える製品とサービスを提供し、社会インフラの発展に貢献しています。

経営方針

日本興業は、プレキャストコンクリート製品の製造・販売を通じて、美しく豊かな環境づくりに貢献することを経営理念としています。同社は、最高の品質とサービスの追求、創意と工夫による挑戦をモットーに掲げ、都市環境、住環境、自然環境への貢献を目指しています。経営上の重要な責務として、キャッシュ・フロー重視の経営による財務体質の強化、収益力や資本効率の向上を挙げており、フリー・キャッシュ・フローの増大、ROAやROEの改善に注力しています。

中長期的な経営戦略として、ESGやSDGsへの取り組みを通じたサステナビリティへの貢献を掲げています。国土強靭化、防災・減災、安全・安心、長寿命化、環境・リサイクルなどのテーマに対応し、社会ニーズにマッチした環境関連製品の開発・販売を推進しています。また、低コスト体質の実現と付加価値の高い製品開発・販売を事業戦略の柱とし、収益性の向上と財務体質の強化に取り組んでいます。

同社グループは、土木資材事業、景観資材事業、エクステリア事業を全国展開し、幅広い品揃えと豊富なソリューションで事業を展開しています。特注対応力を強みとし、役所や建設コンサルタントへの提案営業を軸にしています。新型コロナウイルス感染症の影響は限定的であると判断しており、事業活動の柱として「国土強靭化」や「防災・減災」などの重点テーマに対応し、シェアおよび収益の拡大を目指しています。また、高付加価値の製品・工法の開発と拡販、デジタル技術を駆使した製品モデルの提案、グリーンインフラやカーボンニュートラルへの貢献など、多様化・高度化するユーザーのニーズに応える取り組みを進めています。