トーヨーアサノ【5271】 スタンダード(内国株式)

コンクリート二次製品の製造・販売、諸工事の請負、建材の仕入・販売、不動産賃貸業を展開。

トーヨーアサノ【5271】 スタンダード(内国株式)

コンクリート二次製品の製造・販売、諸工事の請負、建材の仕入・販売、不動産賃貸業を展開。

事業内容

トーヨーアサノは、主にコンクリート二次製品の製造・販売及び工事請負を行う企業グループで、自社及び2つの子会社で構成されています。事業セグメントは、基礎事業、不動産賃貸事業に大別されます。

基礎事業では、パイル(杭)の製造・販売を中心に、セメント資材や継手金具の販売も手がけています。これらの資材は、㈱東商から仕入れており、トーヨーアサノ東京工場が製品の出荷及び構内作業を担当しています。また、コンクリート二次製品に付随する諸工事の請負も行っており、パイル商品の仕入れから販売までを一手に引き受けています。

建材に関しても、トーヨーアサノは仕入れから販売までを手掛けており、幅広い建設資材を提供しています。

不動産賃貸事業は、トーヨーアサノ及び㈱東商が行っており、企業グループの資産を活用した賃貸業務を展開しています。このセグメントは、企業の安定収益源としての役割を果たしています。

なお、以前はコンクリートセグメント事業も展開していましたが、日本セグメント工業㈱の全株式売却に伴い、事業から撤退しています。

トーヨーアサノは、これらの事業を通じて、建設業界における基礎から建材、不動産賃貸まで、多角的なサービスを提供している企業グループです。

経営方針

トーヨーアサノは、顧客満足を追求し、社会の発展に貢献することを目的としています。同社は、「顧客第一」「合理追求」「人倫遵守」という経営理念のもと、売上高と利益の成長を志向し、経営資源の拡大を目指しています。これにより、提供可能な製品やサービスの拡充を図り、顧客満足度を高めることで社会に貢献する方針です。

第7次中期経営計画「TAFCO・RR計画」では、「Reform戦略(改革)」と「Restart戦略(再始動)」をコンセプトに掲げています。この計画では、経営環境の激変に対応し、収益構造の改革と強化を図りつつ、脱炭素やデジタル化などの変化に適切に対処する準備を進め、成長戦略を推進しています。また、財務の安定性向上にも引き続き取り組み、自己資本比率30%を長期的な目標として設定しています。

事業ポートフォリオの改革として、収益が低迷する事業の売却を行い、経営資源を基礎事業に集中させることで、中長期的な企業価値向上に資すると判断しています。具体的には、コンクリートセグメント事業および保険代理店事業を売却しました。これにより、利益率と投下資本利益率の改善を図っています。

基礎事業の収益回復に向けた「Reform戦略」では、原材料高騰に対する収益改善施策を実行し、収益力の回復を最優先目標としています。また、脱炭素化およびデジタル化への対応を「Restart戦略」の一環として推進し、事業競争力の強化を図っています。

株主価値の向上に向けては、配当に関する安定性および継続性を重視し、長期的な配当性向を30%以上に維持することを目標としています。IR活動の強化や株式の流動性向上を通じた市場メカニズムを通じた株価の適正な形成にも努めています。

トーヨーアサノは、これらの戦略を通じて、経営環境の変化に柔軟に対応し、持続可能な成長を目指しています。