有沢製作所【5208】 プライム(内国株式)

電子材料、産業用構造材料、電気絶縁材料、ディスプレイ材料の製造・販売、関連商品の販売、物流、ゴルフ練習場経営。

有沢製作所【5208】 プライム(内国株式)

電子材料、産業用構造材料、電気絶縁材料、ディスプレイ材料の製造・販売、関連商品の販売、物流、ゴルフ練習場経営。

事業内容

有沢製作所は、電子材料、産業用構造材料、電気絶縁材料、ディスプレイ材料の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、有沢製作所を含む子会社13社と関連会社3社で構成されており、各セグメントにおいて幅広い製品とサービスを提供しています。

電子材料セグメントでは、フレキシブル及びリジットプリント配線板用材料を有沢製作所が製造・販売し、プリント配線板用硝子クロスは子会社アリサワファイバーグラスが、リジットプリント配線板は子会社サトーセンがそれぞれ手掛けています。

産業用構造材料セグメントでは、FW成形品を有沢製作所とその子会社Protec Arisawa Europe, S.A.及びProtec Arisawa America, Inc.が製造・販売。航空機用ハニカムパネルやプリプレグも有沢製作所が、引抜成形品やFRPスキーシートは子会社有沢総業が提供しています。

電気絶縁材料セグメントでは、硝子クロス・テープを子会社アリサワファイバーグラスが製造し、有沢製作所が販売。電気絶縁用プリプレグは有沢製作所と子会社有沢総業、有沢樹脂工業が製造しています。

ディスプレイ材料セグメントでは、3D表示フィルターを有沢製作所が製造・販売し、子会社カラーリンク・ジャパンが特殊光学部品を、関連会社和詮科技股份有限公司がスクリーン等をそれぞれ製造・販売しています。

その他の事業として、有沢製作所は産業用構造材料と電気絶縁材料の関連商品を販売し、子会社有沢総業が物流業務とゴルフ練習場の経営を行っています。これらの事業活動を通じて、有沢製作所グループは多岐にわたる産業分野に対して高品質な製品とサービスを提供しています。

経営方針

有沢製作所は、技術革新と製品開発に注力し、独自の「織る、塗る、形づくる」技術を駆使して企業価値の向上を目指しています。同社は「創造・革新・挑戦」を基本方針とし、新たな価値の創造、顧客満足の向上、独創的な技術による新事業の創出、品質と生産性の向上、社会・環境課題の解決に貢献することで持続的な成長を実現することを目指しています。

中期経営計画では、事業戦略と財務戦略の両輪を回し、企業価値の最大化を目標に掲げています。事業戦略では、ROICを経営指標として用い、既存事業の深掘りと新規事業の創出を推進し、収益力の強化を図ります。財務戦略では、非事業資産の事業資産化と積極的な株主還元を通じて資本効率の向上を目指します。

具体的な成長戦略として、電子材料、産業用構造材料、電気絶縁材料、ディスプレイ材料の各分野で新製品開発と事業拡大を目指しています。特に、電子材料分野ではモバイル、半導体、車載分野を中心に、産業用構造材料及び電気絶縁材料分野では交通インフラ、水処理、新エネルギー分野を主力事業としています。ディスプレイ材料分野では、医療用高画質ディスプレイ分野に注力しています。

さらに、社会・環境課題の解決にも取り組んでおり、脱炭素社会への貢献、多様な人材の育成、循環型経済の推進、ガバナンスの充実を重要な課題として位置づけています。これらの取り組みを通じて、有沢製作所は健全な存続と持続的な成長を目指し、中長期的な企業価値の向上を目指しています。