事業内容
フォーラムエンジニアリングは、1981年に設立された企業で、主にエンジニア派遣サービスを提供しています。2023年3月期の売上高の99.1%を占める同社のエンジニア派遣サービスは、機械・電機系の主要8業種を対象に、設計・開発、実験・評価、生産技術、品質保証などの職種にエンジニアを派遣しています。同社は、派遣エンジニアを原則正社員として雇用し、安定した就業環境を提供しています。
同社は、エンジニアのスキルマッチングにAIを活用した「コグナビ」システムを開発し、顧客企業とエンジニアのダイレクトマッチングを実現しています。このシステムは、エンジニアのスキルと顧客企業のニーズをツリー構造で体系化し、マッチングスコアを用いて最適な人材配置を提案します。
さらに、同社はエンジニア人材の採用ルートを多角化し、居住エリアに基づく応募促進、カムバック採用、社員紹介制度、過去の就業辞退者への再応募促進、理工系大学からの紹介など、独自の人材採用戦略を展開しています。
また、同社はエンジニア派遣サービス以外にも、機電系エンジニアやITエンジニアの転職支援サービス「コグナビ 転職」、新卒理工系学生の就職支援サービス「コグナビ 新卒」、企業内エンジニア向け研修仲介サービス「コグナビ カレッジ」など、エンジニアのキャリアサポートに関連する幅広いサービスを提供しています。これらのサービスを通じて、フォーラムエンジニアリングはエンジニア人材市場における全ての人材流動パターンを捕捉し、エンジニアと企業の双方に最適なマッチングを提供しています。
経営方針
フォーラムエンジニアリングは、日本国内のエンジニア人材市場における構造的な人材不足という課題に直面しています。この問題に対処するため、同社は「エンジニア人材の流動性の向上」を目指し、そのミッション「スキルがつながる世界へ。」のもと、機電系エンジニア領域の総合化とテクノロジーによるマッチングの効率化をビジョンとして掲げています。具体的には、AIを活用した独自のスキルマッチング機能を持つプラットフォーム「コグナビ」を通じて、エンジニア人材の確保と最適な配置を実現しています。
同社は、エンジニア派遣サービスの収益基盤を拡充する方針であり、機電系エンジニア人材サービスに経営資源を集中しています。また、エンジニア人材の確保、テクノロジーとビジネスモデルによる競合優位性の確立、財務体質の強化と流動性資金の確保、リスク管理の強化など、複数の重要な経営課題に取り組んでいます。
さらに、同社はインド市場においても事業展開を進めており、企業と学生をAIマッチングでつなぐジョブポータルサイトの開発・運営を行っています。これにより、国内外でのエンジニア人材の確保と最適な配置を目指しています。
フォーラムエンジニアリングは、エンジニア派遣サービスを核としながらも、エンジニアのキャリアサポートに関連する幅広いサービスを提供し、エンジニアと企業の双方に最適なマッチングを提供することで、持続的な成長を目指しています。