事業内容
三ツ星ベルト株式会社とそのグループ企業は、ベルト、建設資材などの製造および販売を主な事業活動としています。同社グループは、国内外での事業展開を行っており、具体的には以下のセグメントに分かれています。
国内ベルト事業では、自動車用ベルト、一般産業用ベルト、搬送ベルトなどの製造・販売を行っています。このセグメントでは、三ツ星ベルト工機株式会社や三ツ星ベルトコンベヤ株式会社などの子会社が製造・加工を担当し、三ツ星ベルト販売株式会社が販売を中心に行っています。また、原材料であるケーブルコードの製造は三ツ星コード株式会社が、生産システムの開発や試作の一部は三ツ星ベルト技研株式会社が担当しています。
海外ベルト事業では、自動車用ベルトや一般産業用ベルト、OA機器用ベルトなどを海外で製造・販売しています。このセグメントには、ミツボシ ベルティング インディア プライベート リミテッドやエム・ビー・エル(ユー・エス・エー)コーポレーションなど、複数の海外子会社が関与しています。
建設資材事業では、建築用防水シートや土木用遮水シート及び関連製品の製造・販売を行っており、三ツ星ベルト株式会社が製造・販売を、ネオ・ルーフィング株式会社が販売・施工を担当しています。
その他の事業セグメントには、設備機械や他社仕入商品、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、サービス事業などが含まれます。この中で、エンジニアリング ストラクチュラル フォームは三ツ星ベルト樹脂株式会社が製造し、三ツ星ベルト株式会社が販売を行っています。また、子会社エムエムコート株式会社は、レストラン経営や構内の保安業務などを手がけています。
これらの事業活動を通じて、三ツ星ベルト株式会社グループは、多岐にわたる製品とサービスを提供しています。
経営方針
三ツ星ベルト株式会社は、高機能、高精密、高品質な製品の提供を通じて社会に貢献することを経営基本方針としています。同社は、人と地球に優しい企業活動を目指し、SDGsへの取り組みや環境保全活動を推進しています。また、グローバルな視点での環境調和を目指した製品技術・生産技術の開発、資本効率の向上、技術力の強化を図り、持続可能な社会の実現に貢献する企業づくりを進めています。
具体的な成長戦略として、同社は次世代の産業分野ニーズに対応した製品開発、生産システムの機能充実、世界最適生産体制の確立、国内外拠点の再整備、人材の確保と育成に注力しています。これらの施策を通じて、企業体質の強化と独自の優位性を持った新しい生産システムの確立を目指しています。
中期経営計画では、2023年度を基盤強化期間と位置づけ、収益性、資本効率性、設備投資額、株主還元、ESGの各々にKPIを設定し、2030年度の「ありたい姿」の実現に向けた取り組みを進めています。目標としては、2030年度に売上高1,000億円、営業利益130億円、ROE10%を掲げています。
このように、三ツ星ベルト株式会社は、技術革新と環境への配慮を軸に、持続可能な成長を目指しています。同社の事業活動は、自動車用ベルトや建設資材など、幅広い製品ラインナップに及び、国内外での事業展開を強化しています。