事業内容
ニッタは、ベルト・ゴム製品、ホース・チューブ製品、化工品、その他産業用製品、不動産、経営指導を主たる事業セグメントとしています。これらのセグメントは、国内外の子会社32社及び関連会社11社と共に、幅広い製品とサービスを提供しています。
ベルト・ゴム製品セグメントでは、搬送用製品、ゴム製品、通信機器や電子機器用のセンサ製品、感温性粘着テープなどを手がけています。これらは、ニッタ自身やパワーテクノ、ニッタテクノソリューションズなどの国内企業、さらにはニッタコーポレーションオブアメリカやニッタホールディングB.V.などの海外企業によって製造・販売されています。
ホース・チューブ製品セグメントでは、樹脂ホース・チューブ製品、金具及びフィッティング、メカトロ製品を提供しており、これらも同様に国内外の企業を通じて展開されています。
化工品セグメントでは、高機能製品、産業資材製品、建設資材製品、防水資材製品を扱っており、ニッタ化工品や霓達化工品(香港)有限公司などがこれらの製品を製造・販売しています。
その他産業用製品セグメントでは、空調製品、医療用ゴム・プラスチック製品、精密研磨用パッドやスラリーなどを提供しており、ニッタ・デュポンやロームアンドハースエレクトロニックマテリアルズCMPアジア,Incなどが関連する製品を手がけています。
不動産および経営指導セグメントでは、ニッタが直接これらの事業を行っています。また、「その他」のカテゴリーでは、北海道ニッタや新田牧場、芦原自動車教習所、ニッタアソシオなどが含まれており、多岐にわたる事業を展開しています。
これらの事業セグメントを通じて、ニッタは多様な産業分野に対して製品とサービスを提供し、グローバルな事業展開を進めています。
経営方針
ニッタは、国内外に広がる事業ネットワークを通じて、ベルト・ゴム製品、ホース・チューブ製品、化工品、その他産業用製品、不動産、経営指導などの多岐にわたる事業を展開しています。同社は、2017年3月に新たな経営理念を制定し、使命、価値観、行動指針を明確にしました。これに基づき、真のグローバル企業としての価値創造に取り組んでいます。
中長期経営計画「SHIFT2030」では、2022年3月期から2031年3月期の10年間を対象に、ものづくりを核としたシフトイノベーターを目指しています。この計画には、成長へのSHIFT、企業価値向上へのSHIFT、更なるグローバル化へのSHIFTの3つの大きな方向性が設定されています。具体的には、既存事業の持続的成長、新事業の探索、新製品開発の加速、品質及びトータルコスト競争力の向上、コーポレートガバナンスやコンプライアンスの強化、ESG推進とSDGsのGOAL達成、各事業のグローバル展開、コーポレート部門によるグローバルサポート強化などが挙げられます。
「SHIFT2030」フェーズ1(2022年3月期~2025年3月期)の定量目標としては、売上高900億円、営業利益率5.0%、新製品売上高比率10.0%、海外売上高の2021年3月期比+30%を掲げています。これらの目標達成に向けて、ニッタは全社一丸となって取り組んでいます。
また、自動車業界や半導体業界など、主要な業界での需要変動に対応するため、適切で安定的な供給体制の整備、新たな製品や用途の開発、事業ポートフォリオの見直し、製品別損益や事業別RIOCの分析・改善などにも注力しています。これらの取り組みを通じて、ニッタは持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。