事業内容
朝日ラバー株式会社およびその子会社5社は、工業用ゴム製品と医療・衛生用ゴム製品の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社グループは、車載用機器、電子・電気機器、産業機器、スポーツ用品などに使用されるゴム製品を製造し、これらを国内外の市場に供給しています。特に、工業用ゴム事業では、朝日ラバーと東莞朝日精密橡膠制品有限公司が製造を担当し、朝日橡膠(香港)有限公司がアジア諸国(中国を除く)へ、東莞朝日精密橡膠制品有限公司が中国へ、そしてARI INTERNATIONAL CORPORATION(2023年4月1日よりAsahi Crosslink Corporationに名称変更)が欧米市場へ製品を販売しています。
また、医療・衛生用ゴム事業では、医療用ゴム製品および衛生性や衝撃吸収性に優れた衛生用ゴム製品を朝日ラバーが製造し、国内市場に供給しています。さらに、㈱朝日FR研究所は、これらの事業における素材開発や新製品開発を行っており、同社グループの技術革新を支えています。
このように、朝日ラバー株式会社グループは、工業用ゴム製品と医療・衛生用ゴム製品の二つの主要セグメントを中心に、製造から販売、さらには新製品開発に至るまで、幅広い事業活動を展開しています。同社グループは、国内外の多様な市場ニーズに応える製品とサービスを提供し続けています。
経営方針
朝日ラバー株式会社は、2030年を目指す「AR-2030 VISION」を掲げ、ステークホルダー・エンゲージメントの強化を行動指針としています。同社は、社会に対する持続可能な貢献と企業価値の向上を目指し、全てのステークホルダーとの対話を重視しています。2023年4月から2026年3月までの第14次中期経営計画では、「後継」と「Well-being」をテーマに掲げ、新たな価値の提供を目標としています。この計画の下、事業活動の深化・進化・新化、スマートファクトリーの実践、Well-beingの向上、地域社会への貢献を通じて、ESG経営を進化させることを目指しています。
朝日ラバーは、ゴムの可能性を追求し、市場や顧客からの要望に応える新しい価値を提供することに注力しています。新型コロナウイルスの影響にもかかわらず、医療・ライフサイエンス事業や機能事業で新製品の供給を開始し、市場ニーズの捉え直しと開発・試作の加速を図っています。
また、同社グループは「サステナビリティビジョン2030」を制定し、環境、社会、ガバナンスの観点から持続可能な発展と社会貢献を目指しています。ゴムの無限の可能性を追求し、社会課題の解決と人々の生活の豊かさに貢献することをビジョンとして掲げています。
人材育成と社内環境の整備にも力を入れており、従業員の成長を企業成長に直結させる方針を定めています。これにより、企業価値の質の向上とさらなる成長を目指しています。朝日ラバーは、個性を尊重し、豊かな人間関係と生活の向上を目指す社訓を基に、次世代への価値提供を目指しています。