藤倉コンポジット【5121】 プライム(内国株式)

産業用資材、引布加工品、スポーツ用品の製造販売、物流部門での製品輸送及び保管を手がける。

藤倉コンポジット【5121】 プライム(内国株式)

産業用資材、引布加工品、スポーツ用品の製造販売、物流部門での製品輸送及び保管を手がける。

事業内容

藤倉コンポジットは、産業用資材、引布加工品、スポーツ用品の製造販売を主な事業内容としています。同社グループは、藤倉コンポジットを含む子会社17社、関連会社2社、その他の関係会社1社で構成されています。

産業用資材セグメントでは、藤倉コンポジット自身のほか、連結子会社の杭州藤倉橡膠有限公司、安吉藤倉橡膠有限公司、IER Fujikura, Inc.、FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, INC.が製造販売を行っています。製造工程の一部は非連結子会社2社に委託しており、製品の一部は非連結子会社1社及びその他の関係会社1社を通じて販売されています。

引布加工品セグメントでは、製造工程の一部を連結子会社FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, INC.及び非連結子会社1社に委託。製品の一部は藤倉コンポジット以外に連結子会社FUJIKURA GRAPHICS, INC.、非連結子会社1社及び関連会社1社を通じて販売されています。

スポーツ用品セグメントでは、ゴルフ用カーボンシャフトを藤倉コンポジット及び非連結子会社1社で販売し、海外ではFUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, INC.が製造し、Fujikura Composite America, Inc.が販売しています。アウトドア用品は、連結子会社株式会社キャラバンが仕入れ及び販売を担当しています。

その他の事業として、物流部門があり、製品等の輸送及び保管は主に連結子会社藤栄運輸株式会社及び非連結子会社1社が行っています。これらの事業活動を通じて、藤倉コンポジットグループは多岐にわたる産業分野でのニーズに応えています。

経営方針

藤倉コンポジットは、産業用資材、引布加工品、スポーツ用品の製造販売を主軸に展開する企業であり、その成長戦略は、経済的及び社会的な企業価値の中長期的な向上に焦点を当てています。同社は、売上高営業利益率(連結)10%以上、自己資本比率(連結)60%以上、ROE(連結)10%以上を目標として掲げ、これらを達成するために、事業の多様化、技術革新への対応、為替動向への対応、原材料費の変動への対応、サステナビリティの推進、デジタルトランスフォーメーション(DX)への対応など、幅広い課題に取り組んでいます。

事業の多様化に関しては、事業ポートフォリオの最適化と資本コストを意識した経営を通じて、収益基盤を強化しています。また、品質や技術の向上、生産方式の見直しにより、国内外の市場での収益力を強化することを目指しています。

技術革新に対応するため、同社は技術力の維持向上と新たな事業基盤の構築に向けて、技術開発への投資を積極的に行っています。さらに、為替動向や原材料費の変動に対しては、購買・生産・販売体制の見直しやコストダウンの実施を通じて、これらのリスクを緩和しています。

サステナビリティの推進においては、2023年4月にサステナビリティ統括室を設置し、社会的責任の果たし方やESG経営を通じた企業価値の向上に注力しています。製品供給を通じた社会課題の解決や環境負荷の低減、生産活動における廃棄物やVOCの削減、労働環境の改善など、持続可能な社会の実現に貢献しています。

最後に、DXへの対応として、働き方改革や業務改革推進プロジェクトを設置し、デジタル化への投資を進めています。これらの取り組みを通じて、藤倉コンポジットは、不透明な経営環境の中でも、企業価値の継続的な向上と持続的な成長を目指しています。