事業内容
住友ゴム工業は、タイヤ事業、スポーツ事業、産業品他事業の3つの主要事業セグメントを展開しています。
タイヤ事業では、自動車用、建設車両用、産業車両用、レース・ラリー用、モーターサイクル用などのタイヤ・チューブの製造と販売を国内外で行っています。主な国内子会社にはダンロップタイヤ北海道、ダンロップモーターサイクルコーポレーションがあり、海外では東南アジアやブラジル、南アフリカなどに製造拠点を持っています。また、パンク応急修理剤や空気圧警報装置などのオートモーティブ関連製品も手がけています。
スポーツ事業では、ゴルフクラブ、ゴルフボール、テニス用品などのスポーツ用品の製造と販売、ゴルフトーナメントの運営、ゴルフ・テニススクールの運営などを行っています。国内ではダンロップゴルフクラブ、海外ではロジャー・クリーブランド・ゴルフ、ダンロップ・スリクソン・スポーツ製造(タイランド)などが主な子会社です。
産業品他事業では、制振ダンパー、OA機器用ゴム、医療用ゴムなどの高機能ゴム製品、炊事・作業用手袋、車椅子用スロープなどの生活用品、防舷材、各種床材などのインフラ関連製品を製造・販売しています。国内外に製造拠点を持ち、住ゴム産業、ダンロップホームプロダクツなどの子会社が事業を展開しています。
このように、住友ゴム工業グループは、タイヤ、スポーツ、産業資材の3つの事業領域で国内外に広範な事業展開を行っています。
経営方針
住友ゴム工業は、中期経営計画「Our Philosophy」に基づき、持続可能な社会の発展に貢献することを目指しています。
まず、同社は2020年に「Our Philosophy」を制定し、企業理念体系を明確化しました。「Purpose」を中心に据え、経済的価値と社会的価値の向上に取り組むことで、持続可能な社会の発展に貢献することを目指しています。
新中期計画では、2020年から取り組む基盤強化プロジェクトによる組織体質・経営基盤の強化と、DX経営の実践に向けた基幹システムの刷新などに注力しています。2025年までは「既存事業の選択と集中」のための構造改革と成長事業の基盤づくりに注力し、2026年以降は事業ポートフォリオの最適化と成長事業のビジネス拡大により、更なる飛躍を目指しています。
また、同社はサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」に基づき、環境、社会、ガバナンスの各分野で積極的な取り組みを行っています。具体的には、カーボンニュートラルの実現、サステナブル原材料の活用、ダイバーシティの推進、コーポレートガバナンスの強化などに注力しています。
このように、住友ゴム工業は「Our Philosophy」に基づき、既存事業の選択と集中、成長事業の育成、そしてESG経営の推進により、持続可能な社会の実現に貢献していく戦略を掲げています。