出光興産【5019】 プライム(内国株式)

電子部品、自動車関連製品、産業機械を手がける多角的事業展開。

出光興産【5019】 プライム(内国株式)

電子部品、自動車関連製品、産業機械を手がける多角的事業展開。

事業内容

出光興産及びそのグループ会社(出光興産、子会社185社、関連会社52社)は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。これらの事業は、エネルギー、石油化学製品、機能材料などの分野に及び、それぞれのセグメントで特化したサービスや製品を提供しています。

エネルギーセグメントでは、石油製品の製造から販売、エネルギー関連サービスの提供までを手掛けています。これには、ガソリンスタンドでの燃料販売や、企業向けのエネルギーソリューションが含まれます。

石油化学製品セグメントでは、プラスチックや化学品の原料となる石油化学製品の製造、販売を行っています。これらの製品は、日用品から産業用途に至るまで幅広い分野で使用されています。

機能材料セグメントでは、電子材料や機能性樹脂など、特定の機能を持つ高性能材料の開発、製造、販売を行っています。これらは、自動車産業や電子機器産業での需要が高い製品です。

出光興産グループは、これらの事業を通じて、エネルギーから先端材料まで、多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。また、グループ内の各会社は、それぞれの事業分野において重要な役割を担っており、グループ全体の事業戦略を支えています。

経営方針

出光興産は、2023年から2025年にかけての中期経営計画を策定し、2050年に向けたカーボンニュートラルと循環型社会の実現を目指しています。同社は、2050年ビジョンを「長い時間軸」で捉え、社会実装を推進することで、「人びとの暮らしを支える責任」と「未来の地球環境を守る責任」を果たすことを目標としています。このビジョンの下、同社は三つの新たな事業領域を定義し、それぞれの領域での社会実装を進めることで事業ポートフォリオの転換を推進します。これらの領域は、「一歩先のエネルギー」「多様な省資源・資源循環ソリューション」「スマートよろずや」です。

出光興産は、2050年までに自社操業に伴う排出量のカーボンニュートラルを実現することを目指しています。2030年までの中間目標として、GHG排出削減量を2013年比で約730万トン、46%削減することを計画しています。また、サプライチェーン全体での排出量についても、産業活動や一般消費者向けのソリューションを提供することでカーボンニュートラルを目指します。

2030年に向けた経営目標では、化石燃料収益比率を50%以下にすることを目標としています。これを実現するために、事業構造改革投資と人的資本投資の両輪により事業ポートフォリオの転換を進め、ROIC経営の実践、従業員の成長・やりがいの最大化、ビジネスプラットフォームの進化に取り組みます。

出光興産の中期経営計画では、既存事業の収益最大化と新規収益の創出に取り組み、事業ポートフォリオ転換を着実に推進するために、既存事業投資とは別に事業構造改革投資に2,900億円を配分します。これには、SAF製造装置やアンモニア基地化投資、リチウム固体電解質の事業化に向けた投資などが含まれます。また、株主還元方針として、2023~2025年度の3カ年累計の在庫影響除き当期純利益に対し、総還元性向50%以上の株主還元を実施し、配当は1株当たり120円の安定配当を基本とする方針です。