事業内容
MORESCO(株式会社MORESCO)とそのグループ企業は、化学品の製造および販売を主軸に事業を展開しています。同社の製品ラインナップには、特殊潤滑油、合成潤滑油、素材、ホットメルト接着剤、エネルギーデバイス材料が含まれます。特殊潤滑油には、高真空ポンプ油や難燃性作動液、ダイカスト用油剤などがあり、合成潤滑油では高温用潤滑油やハードディスク表面潤滑剤などが提供されています。また、素材としては流動パラフィンやスルホネートが、ホットメルト接着剤としてはその名の通りホットメルト接着剤が、エネルギーデバイス材料としては有機EL用封止材やガス・水蒸気透過度測定装置が挙げられます。
MORESCOグループは、日本、中国、東南アジア/南アジア、北米の4つの地域を主要な報告セグメントとしています。日本では、自動車用ブレーキ液・不凍液をエチレンケミカル株式会社が製造・販売しています。中国では、無錫德松科技有限公司や莫莱斯柯花野圧鋳塗料(上海)有限公司が特殊潤滑油の製造を行い、無錫莫莱斯柯貿易有限公司や莫莱斯柯貿易(浙江)有限公司が販売を担当しています。また、天津莫莱斯柯科技有限公司はホットメルト接着剤の製造・販売を行っています。
東南アジア/南アジアでは、タイのMORESCO(Thailand)Co.,Ltd.が特殊潤滑油の製造・販売を、インドネシアのPT.MORESCO INDONESIAが特殊潤滑油の製造・販売を、そしてPT.MORESCO MACRO ADHESIVEがホットメルト接着剤の製造・販売を行っています。インドでは、MORESCO HM&LUB INDIA PRIVATE LIMITEDが特殊潤滑油およびホットメルト接着剤の製造・販売を手掛けています。北米では、MORESCO USA Inc.が特殊潤滑油および合成潤滑油の製造・販売を行っています。これらの事業展開を通じて、MORESCOグループはグローバルな化学品市場での存在感を示しています。
経営方針
MORESCOは、化学品の製造および販売を行う企業であり、特に特殊潤滑油や合成潤滑油、ホットメルト接着剤、エネルギーデバイス材料などの分野で事業を展開しています。同社は、日本をはじめ、中国、東南アジア/南アジア、北米といった地域で事業を行っており、グローバルな市場での競争力を持つ企業を目指しています。
中期経営計画(2021~2023年度)では、持続可能な社会の実現への貢献、事業の付加価値向上と新事業分野へのチャレンジ、技術革新による競争力の強化、業務効率の改善、そしてコンプライアンスとリスク管理の強化を5つの主要な方針として掲げています。これらの方針を通じて、MORESCOは社会に貢献できる企業を目指しています。
経営戦略としては、サステナビリティ基本方針に基づき、環境関連分野での新ビジネス推進や、エネルギーデバイス分野、ライフサイエンス分野での研究開発を強化しています。また、海外市場におけるニーズ把握や新製品開発にも力を入れており、グローバルな視点での事業展開を進めています。
健康経営にも注力しており、従業員の健康増進やワークライフバランスの重視を通じて、企業全体の生産性向上を目指しています。これらの取り組みは、同社が目指す持続可能な成長と社会への貢献に貢献しています。