事業内容
ニチレキおよびそのグループ会社(連結子会社34社、関連会社4社)は、主に道路舗装関連の製品、技術、工事などを提供する事業を展開しています。ニチレキグループは、アスファルト応用加工製品事業、道路舗装事業、およびその他の事業という三つの主要なセグメントに分かれています。
アスファルト応用加工製品事業では、アスファルト乳剤や改質アスファルトなどの製造・販売を行っており、これらの製品はニチレキ自身だけでなく、連結子会社や海外関係会社によっても販売されています。道路舗装事業においては、ニチレキおよび連結子会社日瀝道路株式会社他31社ならびに海外関係会社の一部が、舗装工事や防水工事等の請負を手掛けています。
その他の事業としては、不動産の賃貸業務や、連結子会社安全開発株式会社による損害保険代理業等があります。これらの事業を通じて、ニチレキグループは道路舗装業界における幅広いニーズに応えるサービスを提供しています。ニチレキグループの事業の系統図は、これらの事業セグメントとその関連会社の位置付けを示しており、グループ全体の事業構造を明確にしています。
経営方針
ニチレキは、道路舗装関連の製品、技術、工事を提供する事業を展開しており、その成長戦略として中期経営計画「しなやか2025」を推進しています。この計画では、迅速かつ的確な意思決定のもと、様々な環境変化に柔軟に対応し、持続可能な企業グループを目指すことを基本方針としています。計画期間は2021年度から2025年度の5年間で、公共投資や政府の施策動向、自然災害や感染症の影響、原材料価格の変動、自動運転社会やDXへの対応、脱炭素社会への移行、企業の社会的責任(ESG・SDGs等)の増大、新たな働き方や労働力人口の減少への対応など、幅広い経営環境を考慮しています。
重点施策としては、市場の拡大と深耕、研究開発力の強化と生産性の向上、グループ経営基盤の強化、脱炭素社会実現への環境投資促進が挙げられます。これらの施策を通じて、ニチレキは自社開発・製造の製品・工法を市場に定着させ、環境に優しい製品の販売を推進します。また、新技術やデジタル技術の積極的な取り込みによる製品開発、ICTの整備・拡充とDXの推進、人材の開発と育成などにより、組織の生産性と経営基盤を強化していきます。
最終年度の経営数値目標としては、連結売上高86,000百万円、連結営業利益10,000百万円、連結経常利益10,200百万円、ROI(投下資本利益率)8.0以上、ROA(総資産当期純利益率)6.0以上を掲げています。これらの目標達成を目指し、ニチレキは組織レジリエンスの高い企業への成長を目指しています。