アミファは、「アートやデザインを日常の暮らしに気軽に取り入れる」ことを目指し、ライフスタイル雑貨の企画・製造・仕入・卸販売を行っています。主な商品はギフトラッピング、デザイン文具、キッチン・テーブルウエア、フラワー関連商品です。販売先は主に国内の100円ショップを中心とした国内外の小売業者や卸売業者です。

アミファの事業は「ライフスタイル雑貨事業」の単一セグメントで構成されています。ワンプライス商品事業では、ギフトラッピング商品やデザイン文具、キッチン・テーブルウエアを均一価格ショップで販売しています。これらの商品は『amifa』ブランドや販売先ブランド名で提供されています。

プチプライス商品事業では、希望小売価格100円を超える商品を扱っています。主に「OEM」と「一般小売商品」の2つの分野で構成され、アパレルメーカーやライフスタイル雑貨メーカー向けに縫製品を受注生産しています。また、調理用小型家電や清掃用品、知育玩具なども取り扱っています。

アミファの商品は主に女性をターゲットにしており、日用品というよりも嗜好品を中心に展開しています。消費者が商品を手にしたときに感じる「ワクワク感」や「夢中になれるHAPPYな時間」を提供することを目指しています。商品は、消費者が自らの手で素材やデザインを選び、組み合わせる楽しみを提供する半製品が多いのが特徴です。

アミファは、均一価格ショップに年間約1億60百万個の商品を販売しています。ギフトラッピング商品には、手作り食品を包む袋やボックス、リボンなどがあります。デザイン文具には、メモパッドやノート、マスキングテープなどが含まれます。キッチン・テーブルウエアには、製菓材料や紙コップ、紙皿などがあります。

アミファは、季節のイベントを盛り上げる雑貨や通年型の雑貨を企画開発しています。「日常の何気ない暮らしにワクワク感をプラスし、自分好みのスタイルで夢中になれるHAPPYな時間を楽しんでいただきたい」という想いで、デザイン・品質・お得感を重視して商品を開発しています。

アミファは、消費者の好みやトレンドの変化を注視し、100円ショップの顧客ニーズに応える商品を開発しています。商品開発部署には女性を中心とした40名以上のデザイナーが配置され、国内外のフリーランスイラストレーターと共同で商品をデザインしています。

アミファはファブレスメーカーとして、国内外の工場へ委託生産を行っています。海外生産を主力とし、顧客本位で柔軟に対応するために「持たざる経営」を選択しています。これにより、新カテゴリーへの進出を容易にしています。

アミファは「We are smile producers!」を胸に、商品を通じて世界中の人々に笑顔を届けることをミッションとしています。今後もより良い商品を提供するために尽力していく方針です。

アミファは、ライフスタイル雑貨の製造卸企業として、創業50周年を機に新たな成長戦略「GO NEXT 50」を掲げています。この戦略では、売上高100億円の早期実現を目指し、将来的には300億円企業を目指すとしています。具体的な重点戦略として、ワンプライス商品の強化とプチプライス商品の拡大を挙げています。

ワンプライス商品は、収益性の改善と事業体質の強化を図り、安定した収益を生み出すことを目指しています。一方、プチプライス商品は成長を加速させ、収益の柱とすることを目指しています。また、ICTの推進やプロフェッショナル集団への進化も重要な戦略として位置づけられています。

アミファは、経営環境の変化に対応し、クリスマスなどのイベントに合わせた新企画や新商品の提案を積極的に行っています。特に100円ショップ向けのライフスタイル雑貨の販売に注力し、売上高は過去最高を記録しました。しかし、円安や物流費用の増加などの影響で、損益は赤字となりました。

今後の課題として、採算性を重視した販売戦略の徹底や、企画から販売までの期間短縮、サプライチェーンの強化が挙げられています。また、ICT基盤の強化を通じて、出荷能力の向上や働き方改革を進め、競争力の向上を図る方針です。これにより、持続的な成長と社会的責任の遂行を目指しています。