リプロセル【4978】 グロース(内国株式)

iPS細胞技術を活用し、研究支援事業では研究試薬、細胞測定機器の販売、研究受託サービスを、メディカル事業では再生医療の研究開発、臨床用iPS細胞の製造販売、臨床検査受託サービスを手がける。

リプロセル【4978】 グロース(内国株式)

iPS細胞技術を活用し、研究支援事業では研究試薬、細胞測定機器の販売、研究受託サービスを、メディカル事業では再生医療の研究開発、臨床用iPS細胞の製造販売、臨床検査受託サービスを手がける。

事業内容

リプロセル株式会社は、iPS細胞技術を中心に展開するバイオテクノロジー企業です。同社は、研究支援事業とメディカル事業の二つのセグメントで事業を展開しています。

研究支援事業では、大学や公的研究機関、製薬企業などを主要顧客として、研究用製品の製造販売、研究受託サービス、細胞測定機器の販売を行っています。具体的には、iPS細胞研究に特化した試薬、がん細胞や血液などのヒト生体試料、iPS細胞関連の受託サービス、創薬試験受託、さらには細胞測定機器の販売などを提供しています。これらのサービスは、新薬開発のプロセスを短縮し、より効果的な医薬品の開発を支援することを目的としています。

メディカル事業では、再生医療の研究開発、臨床用iPS細胞の製造販売、臨床検査受託サービスを実施しています。再生医療製品としては、脊髄小脳変性症や筋萎縮性側索硬化症(ALS)、横断性脊髄炎などを対象とした研究開発を進めており、特にステムカイマルとiPS神経グリア細胞の開発に注力しています。また、RNAリプログラミング技術を用いた臨床用iPS細胞の製造販売や、新型コロナウイルスPCR検査などの臨床検査受託サービスも提供しています。

リプロセルは、これらの事業を通じて、短中期的な収益の柱である研究支援事業と、中長期的な成長を見込むメディカル事業の両輪で、持続的な成長を目指しています。同社の技術とサービスは、再生医療や新薬開発の分野での研究を加速させ、将来的には多くの患者に新たな治療法を提供する可能性を秘めています。

経営方針

リプロセル株式会社は、iPS細胞及び体細胞を用いた先端研究の成果を事業化し、再生医療などの次世代医療を通じて人々の健康福祉に貢献することを目指しています。同社は、短中期的な事業の柱として研究支援事業を推進し、中長期的な成長戦略としてメディカル事業への積極的な投資を行っています。研究支援事業では、iPS細胞に関連した研究試薬や創薬支援サービスを提供し、メディカル事業では、再生医療製品の研究開発に注力しています。

リプロセルは、グローバル市場においても積極的な展開を進めており、米国、欧州、日本、インドに拠点を持ち、各地域での販売、製造、研究開発機能を有機的に連携させています。これにより、世界中の大学、公的研究機関、製薬企業等にアクセスし、グループシナジーを追求しています。

また、同社は、研究支援事業とメディカル事業の両方を組み合わせることで、短期から長期にわたる連続的な成長を実現する戦略を採用しています。研究支援事業では、新しい技術を比較的短期間で事業化し収益を上げることが可能であり、メディカル事業では、再生医療製品の開発により中長期的な成長を目指しています。

さらに、リプロセルは、最先端技術による持続的な技術優位性の確保にも注力しており、世界中のトップ大学や企業とのコラボレーションを通じて、競争力の強化と新規ビジネスの開発を目指しています。これらの戦略を通じて、リプロセルは、再生医療分野におけるマーケットリーダーを目指し、持続的な成長を追求しています。