事業内容
上村工業とその子会社11社は、幅広い事業セグメントを展開しています。主要な事業内容には、表面処理用資材事業、表面処理用機械事業、めっき加工事業、そして不動産賃貸事業が含まれます。
表面処理用資材事業では、プリント基板やアルミ磁気ディスク用のめっき薬品、工業用化学品、非鉄金属などの製造販売および仕入れ販売を行っています。このセグメントには、上村工業を含む10社が関与しています。
表面処理用機械事業は、プリント基板やアルミ磁気ディスク用のめっき機械などの製造販売および仕入れ販売を手掛けており、このセグメントには7社が関わっています。
めっき加工事業では、プラスチックやプリント基板などのめっき加工を行っており、この事業には3社が従事しています。
不動産賃貸事業では、オフィスビル、マンション、工場用地の賃貸を提供しており、上村工業と株式会社サミックスの2社がこのセグメントに含まれます。
これらの事業を通じて、上村工業グループは多岐にわたる産業分野でのニーズに応え、幅広い顧客基盤を持つ企業集団として位置づけられています。
経営方針
上村工業グループは、表面処理業界のリーディングカンパニーとして、持続可能な成長を目指しています。同社は、「Growing together with U」の理念のもと、お客様と共に成長することを基本方針として掲げています。この方針に基づき、総合力を活用してお客様のニーズに迅速かつ効率的に対応し、先端技術分野での表面処理技術の開発に専念しています。また、透明性のある経営を通じて社会に貢献し、株主への利益還元を重視しています。
中期経営計画では、グローバルな生産・販売・開発体制の構築、市場ニーズに合致した製品の開発提供に注力し、国際的に認知される企業集団を目指しています。具体的な目標として、株主資本利益率(ROE)8.5%、中長期的には10%を目指し、連結総還元性向50%を設定しています。
経営戦略の柱として、「選択と集中とスピード」をキーワードに掲げ、新製品の開発や新市場への展開、特に中国市場への注力を図っています。同社グループは、めっき薬品、機械設備、管理装置の開発からめっき加工事業まで、一貫して手掛けることで、競合他社との優位性を保ち、総合技術力で顧客ニーズに応えています。
さらに、SDGsへの取り組みを経営の重要課題と位置付け、社会発展や環境改善に貢献する製品の開発、事業活動に伴う環境負荷の低減など、持続可能な社会に貢献する企業グループを目指しています。これらの取り組みを通じて、上村工業グループは、技術革新と社会貢献を軸に、中長期的な成長を目指しています。