事業内容
ケミプロ化成は、化学品事業とホーム産業事業の2つの主要な事業セグメントを持つ企業です。化学品事業では、紫外線吸収剤、酸化防止剤、製紙用薬剤などの製造販売を行っており、このセグメントはケミプロ化成株式会社とハリマトランジット株式会社によって構成されています。一方、ホーム産業事業では、木材保存薬剤の製造販売を手掛けており、この事業もケミプロ化成株式会社が担当しています。
ケミプロ化成の化学品事業は、製造と販売の両方を行っており、特に紫外線吸収剤や酸化防止剤、製紙用薬剤などの製品が主要な取り扱い品目となっています。これらの製品は、ケミプロ化成株式会社で製造され、同社によって販売されています。また、ハリマトランジット株式会社も化学品事業に関連する活動を行っています。
ホーム産業事業においては、木材保存薬剤の製造から販売までをケミプロ化成株式会社が一手に担っています。この事業は、住宅や建築物の木材を害虫や腐朽から守るための薬剤を提供することに特化しています。
ケミプロ化成は、これらの事業を通じて、化学品とホーム産業の分野で幅広い製品とサービスを提供しており、それぞれのセグメントで特化した製品開発と販売戦略を展開しています。
経営方針
ケミプロ化成は、化学品事業とホーム産業事業を主軸に展開する企業であり、中期経営計画『ケミプロ化成経営革新プランⅡ~Reborn to Flexible~』を推進しています。この計画は、2021年度から2023年度を対象期間とし、社会に貢献する開発型企業としての役割を強化することを目指しています。同社は、技術開発に挑戦し続ける姿勢を持ち、高付加価値製品の創出に取り組んでいます。また、株主への適正な利益還元、従業員が安心して働ける環境の整備、地域社会との共存、環境への配慮、コンプライアンスの推進を通じて企業価値の向上を目指しています。
中期経営計画では、『Reborn to Flexible』を基本方針とし、消費者目線の強化、永続性の高い企業への変革、役割分担の最適化、環境順応性の向上を目標としています。これらの方針を具体化するため、12のタスクフォースを設置し、経営目標・業績計画・経営課題の解決に取り組んでいます。また、SDGsへの取り組みも重視し、各タスクフォースに目指すSDGsを設定し、全役員、管理職が『私のSDGs宣言』を行い実践しています。
経営環境の変化に対応するため、ケミプロ化成は、主力製品である紫外線吸収剤などのプラスチック添加剤の需要回復と販売強化、受託製造製品での品目拡充を強化しています。しかし、原材料やエネルギー価格の高騰によるコスト増加に対しては、利益率の高い製品の売上比率を高めることや価格転嫁に取り組むものの、厳しい環境要因をすべて吸収しきれない見込みであり、業績計画を下方修正しています。
ケミプロ化成は、これらの成長戦略と経営計画を通じて、変化する経営環境に柔軟に対応し、持続可能な成長を目指しています。