事業内容
コニシ株式会社とそのグループ企業は、ボンド事業、化成品事業、工事事業の3つの主要なセグメントで事業を展開しています。これらのセグメントは、国内外で幅広い戦略をもとに事業活動を行っています。
ボンド事業では、工業用接着剤、一般家庭用接着剤、建築用接着剤、土木建設用接着剤、シーリング材、ワックス、粘着テープの製造販売を行っています。このセグメントには、国内ではコニシ株式会社、水口化学産業株式会社、ウォールボンド工業株式会社、サンライズ株式会社が、海外では科昵西貿易(上海)有限公司、科陽精細化工(蘇州)有限公司、Kony Sunrise Trading Co.,Ltd.、Konishi Lemindo Vietnam Co.,Ltd.、PT.KONISHI LEMINDO INDONESIAが含まれます。
化成品事業では、工業薬品、合成樹脂、樹脂成型品、電子部品材料、薄膜材料、医薬品原料、接着剤・シーリング材の仕入販売を行っており、国内ではコニシ株式会社、丸安産業株式会社が、海外では科昵西貿易(上海)有限公司、PT.KONISHI INDONESIA、Kony Sunrise Trading Co.,Ltd.、台湾丸安股份有限公司が担っています。
工事事業では、土木建設工事の請負業を主に行っており、ボンドエンジニアリング株式会社、近畿鉄筋コンクリート株式会社、角丸建設株式会社、中信建設株式会社、コニシ工営株式会社、株式会社和泉(2023年4月に角丸建設株式会社に吸収合併された)がこのセグメントに含まれます。
その他の事業としては、不動産賃貸業があり、コニシ株式会社がこれを手掛けています。また、全社的な事業として、海外でプラスチックの精密成型部品の製造販売をKF Instruments India Pvt.Ltd.が行っています。
これらの事業を通じて、コニシ株式会社グループは多岐にわたる分野で事業を展開し、国内外でその事業基盤を広げています。
経営方針
コニシ株式会社は、接着剤、シーリング材、化学品の製造販売、土木建設工事業を含む多岐にわたる事業を展開しています。同社は、顧客のニーズに応える製品開発とサービス提供を通じて、社会およびステークホルダーの信頼を獲得し、企業価値の向上に努めています。2024年3月期から2026年3月期を最終年度とする中期経営計画「中期経営計画2026」を策定し、過去最高の売上高と営業利益を目指しています。
この計画では、ボンド事業、化成品事業、工事事業の3つの主要セグメントにおいて、新規開拓の強化と成長分野への注力をさらに推進します。ボンド事業では、住関連分野や土木建築分野向けの製品強化に加え、電子電材や自動車業界向け製品の開発を進め、事業領域の拡大を図ります。化成品事業では、自社技術を活かした製品開発を推進し、成長市場である自動車、電子電機、化学工業分野への営業活動を強化します。工事事業では、社会インフラや建築ストック市場における補修・改修・補強工事事業の拡大を目指します。
また、事業拡大に向けた成長投資として、生産、物流、デジタルトランスフォーメーション(DX)関連に約150億円の設備投資を行い、株主還元の強化と資本効率の向上を目的に約60億円の自己株式取得を計画しています。これらの戦略を通じて、コニシ株式会社は、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。