事業内容
エステーは、自社および子会社8社、関連会社2社で構成されるグループ企業であり、主に生活日用品の製造および販売を行っています。エステーの事業は「生活日用品事業」の単一セグメントに集約されており、その範囲は広く多岐にわたります。
エステーの製品ラインナップは、エアケア(消臭芳香剤)、衣類ケア(防虫剤)、サーモケア(カイロ)、ハンドケア(手袋)、湿気ケア(除湿剤)、ホームケア(その他)のカテゴリーに分類されます。これらのカテゴリーには、それぞれ代表的な製品が存在し、例えばエアケアでは「消臭力」「SHALDAN」「脱臭炭」、衣類ケアでは「ムシューダ」「ネオパラ」、サーモケアでは「オンパックス」「On Style」、ハンドケアでは「ファミリー」「モデルローブ」、湿気ケアでは「ドライペット」「備長炭ドライペット」、ホームケアでは「米唐番」「洗浄力」「MoriLabo」「エステーペット」といった製品が挙げられます。
これらの製品は、エステー自身やエステーPRO株式会社、S.T.(タイランド)、エステーコリアコーポレーション(韓国)、シャルダン(タイランド)、愛敬S.T.(韓国)、日本かおり研究所株式会社など、グループ内の様々な企業によって製造、販売されています。これにより、エステーは幅広い生活日用品市場でのニーズに応え、多様な製品を提供しています。
特集記事
経営方針
エステーは、社会に対する奉仕と信頼を信条とし、社会に貢献することを経営理念としています。同社は「空気をかえよう」という企業スローガンのもと、空気を通じて暮らしを明るく元気にすることを目指しており、その実現に向けて「ブランド価値経営」を基本方針に掲げています。成長戦略としては、「空気ビジネス」を企業価値創造の核とし、新機軸の開発、社会の構造変化への対応、グローバル化の加速の三つの軸を重点領域としています。
具体的には、新技術による市場創造を目指す「空気ビジネス」の新機軸、人口減少や高齢化などの社会課題への対応、そして国際的な人流の回復を見据えたグローバル化の推進を図っています。これらの取り組みを通じて、家庭内だけでなく事業所や公共空間においても価値を提供し、全ブランドがカテゴリーの代名詞となることを目指しています。
また、エステーは既存コア事業の高収益化、原価高騰対策、成長領域への継続投資、そしてESG時代を生き抜くための基盤作りにも注力しています。これには、エアケアや衣類ケア事業における市場シェアの拡大、コスト削減と高付加価値品の拡売、B2Bや海外、新規事業への取り組み、そしてデジタル技術の活用や人的資本経営の推進が含まれます。
エステーは、営業利益率11%、国内既存事業の市場シェア№1、成長牽引事業の連結売上高構成比25%以上を目標としており、これらを達成することで、経営環境の変化に左右されない強い事業基盤の構築を目指しています。