ファンケル【4921】 プライム(内国株式)

無添加化粧品、栄養補助食品の製造販売、肌着・雑貨・装身具・発芽米・青汁の販売を展開。

ファンケル【4921】 プライム(内国株式)

無添加化粧品、栄養補助食品の製造販売、肌着・雑貨・装身具・発芽米・青汁の販売を展開。

事業内容

ファンケルグループは、化粧品および栄養補助食品の製造販売を主軸に据える企業体で、ファンケルを中心に子会社11社および関連会社1社から構成されています。同社の営業活動は、国内外で通信販売(インターネット通信販売含む)、直営店舗販売、卸販売を中心に展開しています。

同社の事業セグメントは主に三つに分けられます。第一に「化粧品関連事業」があり、無添加化粧品を中心としたファンケル化粧品の製造はファンケル美健(連結子会社)が担当し、販売はファンケルが行っています。また、アテニア化粧品の製造もファンケル美健が行い、販売はアテニア(連結子会社)が担当しています。さらに、boscia化粧品はboscia, LLC(連結子会社)がファンケルグループ外に製造委託し、販売を行っています。

第二のセグメントは「栄養補助食品関連事業」で、栄養補助食品の製造はファンケル美健が行い、販売はファンケルおよびアテニアが担当しています。

最後に「その他関連事業」では、肌着類、雑貨・装身具類の仕入れと販売、発芽米の製造と販売、青汁の製造委託と販売を行っています。これらの商品はファンケルおよびアテニアがファンケルグループ外から仕入れ、または製造委託し、販売を行っています。

海外展開においては、FANCL ASIA (PTE) LTD(連結子会社)が米国市場を中心にファンケル化粧品を販売し、香港・中国市場向けには主にファンケル化粧品およびファンケル栄養補助食品の卸販売を行っています。また、ファンケルスマイル(非連結子会社)は障害者雇用促進法に基づく特例子会社として、製品の包装業務などを受託しています。

経営方針

ファンケルグループは、美と健康を核とした事業展開を行っており、2030年に向けた長期ビジョン「VISION2030」を掲げています。このビジョンでは、世界中で愛される企業へと成長し、新たな価値の創造を続けることを目指しています。具体的には、美容領域ではブランドの多角化とライフスタイル提案型の事業展開を、健康領域では人生100年時代をサポートする新たな健康事業の展開を推進しています。また、ファンケル、アテニア、bosciaの各ブランドを積極的に海外市場に展開し、グローバルブランドとしての地位を確立することを目標にしています。

中期経営計画「前進2023」では、新型コロナウイルス感染症による社会環境の変化に対応し、7つのチャレンジを掲げています。これには、独自価値のある製品づくり、OMO(Online Merges with Offline)の推進、新事業の育成と開発、グローバル化の本格的な推進、キリングループとのシナジー創出などが含まれます。また、人材育成やサステナブルな事業推進にも力を入れています。

事業戦略としては、化粧品関連事業では無添加化粧品の価値を情報発信し、ブランドの多角化を推進しています。また、海外戦略としては、アジア地域でのEC展開を強化し、国内ブランドからグローバルブランドへの進化を図っています。栄養補助食品関連事業では、既存サプリメント事業の強化やパーソナル対応、食品剤型の展開によるトライアル機会の創出を目指しています。

販売チャネル戦略では、ITを活用したOMOの創造や、通信販売と直営店舗販売の強みを融合させ、お客様体験価値の最大化を図っています。また、キリンとのシナジー創出により、商品開発やチャネル・インフラの領域で協力を深めています。

これらの戦略を通じて、ファンケルグループは持続的な成長を目指し、2030年のビジョン実現に向けて前進しています。