事業内容
マンダムグループは、化粧品の製造販売を主たる業務としており、日本国内および海外で幅広い事業を展開しています。日本では、マンダム自身が化粧品の製造・販売を行っており、その製品は自社ブランドの化粧品に加え、連結子会社向けの化粧品も含まれます。また、㈱ピアセラボがマンダムから仕入れた商品を販売しています。
海外では、特にインドネシアが重要な市場であり、PT MANDOM INDONESIA Tbkが現地で化粧品の製造・販売を手掛けています。この会社は、自社ブランドの化粧品の製造・販売のほか、マンダムおよびその他の海外連結子会社向けの化粧品も製造しています。さらに、PT ALLIANCE COSMETICSが主にALLIANCE COSMETICS SDN. BHD.から仕入れた商品を販売しています。
その他の海外市場においても、マンダムは複数の連結子会社を通じて化粧品事業を展開しており、これらの子会社は主にマンダムおよび海外製造子会社から商品を仕入れて販売しています。これには、MANDOM PHILIPPINES CORPORATION、MANDOM CORPORATION (SINGAPORE) PTE. LTD.、MANDOM TAIWAN CORPORATIONなどが含まれます。
また、マンダムグループはその他の事業も手掛けており、㈱エムビーエスが保険代理業や本社ビル管理業務を、㈱マンダムウィルが国内グループ内業務を行っています。さらに、ACG INTERNATIONAL SDN. BHD.は、ALLIANCE COSMETICS SDN. BHD.およびALLIANCE COSMETICS PTE. LTD.の持株会社として機能しています。
このように、マンダムグループは化粧品製造販売を核としつつ、国内外で多岐にわたる事業を展開しており、各地域で特化した事業戦略を実施しています。
特集記事
経営方針
マンダムは、化粧品の製造販売を中心に、国内外で幅広い事業を展開している企業です。同社は、2017年の創業90周年を機に、企業理念を「人間系」という考え方を根幹に据え、社会における使命や社員の行動原則、企業精神を新たに定義しました。この理念体系は、デジタル化やAIの進展する現代においても、人間の心を大切にする価値創造を目指しています。
VISION2027として掲げる中期経営計画では、2027年に向けて「総合化粧品ではなく唯一無二の強みを持った化粧品会社」を目指し、3つのフェーズに分けた戦略を展開しています。初期の「基盤整備期」、続く「変革・挑戦期」、そして「成長加速期」として、各フェーズで具体的な目標と戦略を設定しています。
具体的な成長戦略として、マンダムは全社マーケティング革新、海外および女性カテゴリーの成長加速、グローバルブランドの価値向上、デジタライゼーションとオープンイノベーションによる新価値創造、そしてサステナブル経営を中核とした企業価値向上に注力しています。これらの戦略を通じて、ニューノーマル時代におけるカテゴリー戦略の進化やブランド価値の向上、インドネシア事業の再生や海外事業のビジネスモデル革新など、幅広い分野での挑戦を推進しています。
また、デジタルトランスフォーメーションの推進や外部とのオープンイノベーションを通じて、新しいおしゃれ文化の創造や拡大にも取り組んでおり、社会課題の解決に資する事業展開やオンリーワン価値創造力の進化にも力を入れています。これらの戦略は、マンダムが目指す「人間系」の企業理念と密接に連携しており、人々のウェルネスや生活の質の向上に貢献することを目指しています。