事業内容
コプロ・ホールディングス及びその連結子会社5社は、技術者派遣事業を中心に展開しています。同社グループは、建設・プラント技術者の人材派遣・紹介、機械設計開発技術者の人材派遣・請負、そしてシステムエンジニアリングサービス(SES)を提供しており、全国16拠点でサービスを展開しています。
具体的には、株式会社コプロ・エンジニアードが建設・プラントエンジニア専門の人材派遣・紹介サービスを提供し、現場監督やCADオペレーターなどの職種に特化しています。一方、株式会社アトモスは、機械設計開発エンジニアの人材派遣・請負サービスを手掛け、大手製造業の開発・設計部門に人材を派遣しています。また、バリューアークコンサルティング株式会社は、フリーランスのITエンジニア向けに案件情報を配信するサイト「ベスキャリIT」を運営し、システム開発等のSESを提供しています。
さらに、同社グループは人材創出にも力を入れており、自社運営の求人サイト「現キャリ」を通じて、全国の求人情報の提供から就業後のサポートまでを行っています。入社教育の徹底、派遣技術社員へのフォロー体制の構築、そして名古屋にある研修施設「監督のタネ」でのキャリア開発支援など、人材の確保と育成に注力しています。これらの取り組みを通じて、同社グループは技術者派遣事業におけるサービスの質の向上と、派遣技術社員のキャリアアップを促進しています。
経営方針
コプロ・ホールディングスは、2023年3月期から2027年3月期を最終年度とする中期経営計画「コプロ・グループ Build the Future 2027」を策定し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指しています。同社の成長戦略の核となるのは、「エンジニア応援プラットフォーム」の構築です。このプラットフォームを通じて、エンジニア一人ひとりのキャリアアップを支援し、DXによる業務革新、機械設計開発技術者派遣・請負サービス及びSESの拡大、組織能力の強化、組織の活性化を図る施策や制度設計を進めています。
また、同社は売上高、営業利益、Non-GAAP営業利益の中期的な成長を重視し、2027年3月期の財務目標として売上高400億円、Non-GAAP営業利益50億円を掲げています。事業ポートフォリオ方針では、建設・プラント技術者派遣・紹介サービスの市場シェア拡大と、付加価値の高いエンジニアに特化した人材サービス領域への成長投資を推進しています。
さらに、グローバル展開として、東南アジアの教育機関と提携し、日本で働く意欲のある高度人材を育成し、日本企業への派遣・紹介を目指しています。M&A方針では、コア事業の成長に加え、非連続な成長を実現するために積極的にM&Aを推進し、業績目標の前倒し達成を目指しています。
これらの戦略を通じて、コプロ・ホールディングスはエンジニアのキャリアアップ支援と業務革新を推進し、持続可能な成長を目指しています。