事業内容
ウェザーニューズは、気象データを基にした高精度な予測と対応策を提供する企業です。法人向け(BtoB)には、陸・海・空の交通やインフラ企業に対して、個人向け(BtoS)にはアプリやメディアを通じてサービスを展開しています。BtoSの「S」はサポーターを意味し、顧客と共に価値を創造することを重視しています。
ウェザーニューズのビジネスモデルは、サポーターと共に観測・感測、予測、コンテンツ展開を行う「Join & Share型サービス」です。このモデルは、参加者が増えるほど価値が高まる仕組みで、業界全体の問題解決を目指しています。また、ストック型ビジネスモデルを採用し、継続的なサービス提供を通じて成長を図っています。
同社は、グローバルセンターを日本に置き、各国の戦略的販売拠点を通じて市場ニーズに応じたコンテンツを提供しています。24時間365日の運営体制を整え、オクラホマ、アムステルダム、コペンハーゲンなど8都市にサービスセンターを展開しています。2024年には欧州販売本部を設立し、欧州事業の拡大を推進しています。
ウェザーニューズの主な事業セグメントには、陸上気象、航海気象、航空気象、モバイル・インターネット気象があります。陸上気象では、交通や防災、エネルギーなどのインフラ企業にサービスを提供。航海気象では、大型船舶や港湾の安全運航を支援。航空気象では、航空機やドローンの運航支援を行っています。モバイル・インターネット気象では、アプリ「ウェザーニュース」や「ウェザーニュースLiVE」を通じて情報を配信しています。
これらのサービスは、ウェザーニューズの連結子会社によって提供されており、世界約50カ国で展開されています。
特集記事
経営方針
ウェザーニューズは、気象データを活用した高精度な予測と対応策を提供する企業であり、法人向けには陸・海・空の交通やインフラ企業に、個人向けにはアプリやメディアを通じてサービスを展開しています。同社は「船乗りの命を守りたい。地球の未来も守りたい。」というビジョンを掲げ、気象コンテンツ市場のフロントランナーとして新たな市場を創造し、企業価値の最大化を目指しています。
ウェザーニューズの中期経営計画では、売上高、営業利益率、ROEを主要な経営指標とし、気象コンテンツ市場での成長を目指しています。特に、継続的な売上が発生するストック型ビジネスモデルの拡大を通じて、企業成長を図る方針です。2023年6月からの3年間を対象とした計画では、売上高23,500百万円、営業利益3,800百万円を目指しています。
今後の成長戦略として、モバイル・インターネット気象事業のサブスクリプションサービスと広告事業の拡大を図り、航海気象事業では欧州地域でのルーティングサービスの拡販を計画しています。また、陸上気象や環境気象、気候テックなどのBtoB事業においては、SaaS型ビジネスモデルへのシフトを進めています。
投資面では、海外の販売体制強化を中心とした人材投資や、SaaS型ビジネスの展開を見据えたデータ・クラウドへの投資を計画しています。これにより、グローバルな気象データ取得やモバイル・インターネット気象事業における広告投資を強化し、持続的な成長を目指しています。