事業内容
積水ハウスは、幅広い事業セグメントを展開しており、住宅から商業施設、国際事業まで多岐にわたるサービスを提供しています。同社とそのグループ企業(連結子会社345社及び持分法適用関連会社40社)は、戸建住宅事業、賃貸住宅事業、建築・土木事業、リフォーム事業、不動産フィー事業、分譲住宅事業、マンション事業、都市再開発事業、国際事業などを手掛けています。
戸建住宅事業では、戸建住宅の設計から施工までを請け負っています。賃貸住宅事業では、賃貸住宅や事業用建物の設計、施工を行っており、建築・土木事業では、RC造の賃貸住宅や事業用建物の建築工事及び土木工事を手がけています。リフォーム事業では、住宅の増改築を行い、不動産フィー事業では、不動産の転貸借、管理、運営、仲介などを提供しています。
分譲住宅事業では、住宅や宅地の分譲、および分譲宅地上に建築する住宅の設計、施工を請け負っています。マンション事業では、マンションの分譲を行い、都市再開発事業では、オフィスビルや商業施設等の開発、保有不動産の管理、運営を手掛けています。国際事業では、海外での戸建住宅の請負、分譲住宅及び宅地の販売、マンション及び商業施設等の開発、分譲を展開しています。その他、エクステリア事業なども行っています。
これらの事業を通じて、積水ハウスは住宅市場だけでなく、商業施設や国際市場においてもその存在感を示しています。
経営方針
積水ハウスは、住宅建設を核とした多角的な事業展開を行っており、その成長戦略は国内外の市場での安定成長と積極的な成長を目指しています。同社は、企業理念に「人間愛」を掲げ、最高の品質と技術を提供することで、人間性豊かな住まいと環境の創造を使命としています。2020年からの30年を第3フェーズと位置づけ、「健康・つながり・学び」を追求し、お客様、社会、従業員の幸せを提供することで、人生100年時代の幸せな社会づくりを目指しています。
第6次中期経営計画(2023年度~2025年度)では、「国内の“安定成長”と海外の“積極的成長”」を基本方針として掲げています。これを実現するため、同社はコアコンピタンスである技術力、施工力、顧客基盤を活かし、既存事業の深化と拡張を図ります。また、日本で培った技術を海外で展開し、新規事業の開拓と拡張を推進しています。従業員のキャリア自律支援やダイバーシティ&インクルージョンの推進を通じて、人財価値の向上を図り、グローバル企業としての成長を加速させる方針です。
財務面では、成長投資の推進と財務健全性のバランスを保ちつつ、企業価値の向上を目指します。成長投資には、国内外の不動産投資や人財、IT・DX、研究開発、M&Aへの投資が含まれます。また、資本効率を意識した投資と、D/Eレシオや債務償還年数を適正な水準でコントロールすることで、信用格付けの維持と成長に向けた投資余力の確保に努めます。
積水ハウスは、サステナビリティを経営の重要な柱として位置づけ、ESG経営のリーディングカンパニーを目指しています。気候変動対策、人的資本・多様性の推進など、社会的課題への取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく方針です。