事業内容
オーウエルグループは、塗料関連事業と電気・電子部品事業の2つの主要なセグメントで構成されています。このグループは、オーウエルを含む連結子会社17社と持分法適用関連会社4社の合計22社から成り立っており、約3,000社の販売先と約2,000社の仕入先との取引があります。
塗料関連事業では、汎用塗料と工業用塗料を主力商品としています。汎用塗料は、建築用塗料など市場分析に基づいて企画・開発された製品であり、工業用塗料は、自動車用塗料など生産ラインで連続的に使用される製品です。このセグメントでは、塗料の選定から塗装仕様、塗装工法、塗装環境に至るまで、顧客の課題解決に貢献する商品やサービスを提供しています。また、技術センターを通じて新材料や新工法の開発、塗装請負、塗料調色加工なども行っています。
電気・電子部品事業では、ホールIC(磁気センサー)、カーナビゲーションやドライブレコーダー向けのソフトウエア、LED照明製品などを取り扱っています。ホールICは、車載用途での変速制御やブレーキ制御などに使用され、オーウエルはこれらの製品の専業的な代理店として事業を展開しています。また、LED照明製品は、工場照明や植物プラント向け、組み込み市場向けの製品を設計・開発し、販売しています。
これらの事業を通じて、オーウエルグループは幅広い産業に対して多様な商品とサービスを提供し、顧客のニーズに応えています。
経営方針
オーウエルグループは、塗料関連事業と電気・電子部品事業を中心に展開しており、2021年度から2023年度までの中期経営計画「MAP21-23」を推進しています。この計画では、「ものづくり現場のパートナーとなり、人々の未来を豊かにする」をビジョンに掲げ、取引先の課題解決に注力しています。具体的には、塗料関連事業では、IoTを活用した塗装工程の高度化や、グローバル市場での展開を加速しています。一方、電気・電子部品事業では、自動車のCASE(Connected、Autonomous、Shared & Services、Electric)に対応した車載センサービジネスの拡大や、ソフトウエアビジネスの展開を推進しています。
また、オーウエルグループは、事業活動を通じてSDGsへの貢献や、収益体質の強化を目指しています。これには、事業構造や経営資源の配分の見直し、新しい働き方の創出を含みます。さらに、エンゲージメントと収益性の向上にも取り組んでおり、人財の確保・育成や物流課題解決のための企画、SDGsへの貢献に向けた施策を着手しています。
このように、オーウエルグループは、顧客の課題解決を核とした中期経営計画を通じて、持続可能な成長を目指しています。その過程で、技術革新やグローバル化の推進、社会課題への貢献など、多角的なアプローチを取り入れている点が特徴です。